電脳筆写『 心超臨界 』

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D・パイプス

歴史を裁く愚かさ 《 どのような教科書がつくられるべきか――西尾幹二 》

2024-08-16 | 04-歴史・文化・社会
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◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
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■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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「いまはもう日教組は無力である。けれども日教組で育てられた人の頭のなかにあるものは少しも無力ではない。50年かかって堅牢な城をつくりあげている。私には難攻不落の城とみえる(笑)。若い者が城攻めをするというから、それなら私もそばに坐っていようと思ってここに来ている。けれどもこの城はなかなか落ちない。教科書について私の言いたいことは一つしかない。自分の国のことを悪く言う教科書なんて、それは教科書じゃあない。自分の国が悪いことをしていてもそれを言わずに隠すのが教科書である。それがどこの国でもやっていることであり、常識というものである」( 山本夏彦 )


『歴史を裁く愚かさ』
( 西尾幹二、PHP研究所 (2000/01)、p71 )
第2章 なぜ私は行動に立ち上がったか
1 新しい歴史教科書の戦い

◆どのような教科書がつくられるべきか

記者会見で山本夏彦氏は一度だけ発言した。氏の正確な表現では必ずしもないが、「いまはもう日教組は無力である。けれども日教組で育てられた人の頭のなかにあるものは少しも無力ではない。50年かかって堅牢な城をつくりあげている。私には難攻不落の城とみえる(笑)。若い者が城攻めをするというから、それなら私もそばに坐っていようと思ってここに来ている。けれどもこの城はなかなか落ちない。教科書について私の言いたいことは一つしかない。自分の国のことを悪く言う教科書なんて、それは教科書じゃあない。自分の国が悪いことをしていてもそれを言わずに隠すのが教科書である。それがどこの国でもやっていることであり、常識というものである」。

いかにも山本氏らしい淡々としたユーモアに、会場は爆笑した。

高橋史朗氏は教育学者らしく、これからの課題として、日本と外国の教科書の比較研究と、教師用指導書などの批判的吟味が必要だと語った。次いで検定制度の見直しと、無償配布制度の再検討と、教科書採択の実態の解明との必要を訴えた。

坂本多加雄氏は政治思想史家であり、9人のなかでは唯一の歴史教科書を執筆する側に立つ「歴史家」である。新しい教科書は氏を中心として書かれるであろう。あるいは、当日まで78人の賛同者のご署名をいただいたが、そのなかには伊藤隆氏といった近現代史の大家もおられる。

歴史を書くとなると、古代史からの記述になり、立派な、良い記述をなすのは人材集めからして容易ではない。われわれ発起人の諸氏も傍観するのでなく、それぞれが名文家でもあるのだから、専門家と協力しながら、われわれらしい色の出せる、なんらかの全員の執筆寄与がなされてしかるべきだと私は考えているつまりそれなりに型破りの、しかし「常識」をしっかり具えた、中学生にもリーダブルな文章にすることが目標である。

以上の意味で坂本氏が記者会見用メモに述べた見解を、私は一つの大切なポイントとみなしている。
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