電脳筆写『 心超臨界 』

影は光があるおかげで生まれる
( ジョン・ゲイ )

「大人虎変」の勢いで臨んでいただきたい――牛尾治朗

2024-07-09 | 08-経済・企業・リーダーシップ
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日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
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生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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「致知」2003年2月号の特集は、「信念の力」。「信念こそ道を拓く――日本の力をどうよみがえさせるか」というテーマで、日本郵政公社初代総裁に内定した生田正治さんと内閣府経済財政諮問会議議員の牛島治朗さんの対談が行われました。対談の中からお二人の言葉を抜粋します。「大人虎変」の勢いで思い切って色を変えてほしい、と励ます牛島さんに対して、生田さんは「企業は改革を通じてのみ、利益を生む」というドラッカーの言葉を引用して、改革に向けての信念を述べられています。


◆「大人虎変」の勢いで臨んでいただきたい――牛尾治朗

「致知」2003年2月号【特集・信念の力】
●対談●生田正治VS牛尾治朗
「信念こそ道を拓く――日本の力をどうよみがえさせるか」

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牛尾治朗(うしお・じろう)
昭和6年兵庫県生まれ。28年東京大学法学部卒業。東京銀行入社。
32年カリフォルニア大学大学院政治学修了。39年ウシオ電機
設立、社長に就任。54年会長。平成7年経済同友会代表幹事。
12年DDI(現KDDI)会長。13年内閣府経済財政諮問会議議員。
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生田正治(いくた・まさはる)
昭和10年兵庫県生まれ。32年慶応義塾大学経済学部卒業、三井
船舶(現商船三井)入社。62年取締役、平成元年常務、3年専務を
経て6年社長に就任。11年ナビックスラインと合併。12年会長。
経済同友会副代表幹事。14年日本郵政公社初代総裁に内定。
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【牛尾】「君子豹変、大人虎変(くんしひょうへん、たいじんこへん)」という言葉があります。君子は豹の如(ごと)く、大人は虎のごとく変化に即応すると。

われわれ60~70代は、白秋の世代と言うそうです。青春朱夏白秋と言って、青春というのは動物では青龍、朱夏というのは空の色から来ていて明るい夏を表すんですが、動物では朱雀(すざく)。そして白秋というのは動物だと白虎なんです。昔から白秋の時代は非常にもの静かだけれども、いざという時には大人の如く、虎の如く変わると。われわれはいまそういう時期にいるんです。

ところが、この時期に新しい経験をする人というのは、数えるほどしかない。普通は社会の第一線から身を引く人のほうが多いですよね。そういう中で生田さんはこれまでの経験を集積した、数倍のチャレンジの機会を手にされたわけですから、ここはやはり「大人虎変」の勢いで臨んでいただきたいですね。虎変する時の虎というのは、本当に色が変わるんだそうですね。そして君子よりも大人の変化のほうが上だそうですから、思い切って色を変えてほしい。やっぱり任期4年の前半の2年ぐらいで一気に方針を決めていただきたいですね。

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【生田】いま私は郵政事業の人たちにeメールでいろんな問題を投げかけているんです。これも意識と文化の改革の一環でやっているんですが、いい返事が返ってくるんですよ。例えば「P・F・ドラッカーは、『企業は改革を通じてのみ、利益を生む』と言っています。改革に努力しましょう」という具合に。そういう意識をもっているのはいいことだし、それに対して私はまた、「ドラッカーは『優れた経営者、リーダーというものは天才である必要はない。必要な要件は勤勉さである。賢さではなく、きちっとした時代認識に基づく問題意識である』とも言っています。私たちにもできそうですね」と返信しました。実は、これは私自身も常に及ばずながら心掛けていることです。そういう大局観の中から、一つひとつの問題に対する判断がうまれてくるわけですよね。

 また「郵政事業に限らず、いままで日本がやってきたことはマスゲームであって、いいプレーヤーというのは周りに合わせてきれいに動ける人間でした。しかし、今後必要なプレーヤーは、全員が一つのゴールを目指しつつ、各々が自主的に動くサッカー選手、フットボール選手のような人材。つまり一人ひとりがプロになることが大事です。横並びではだめで、独創性と個性をもったプレーヤーでなければならないと思います」と、そんなメールが返ってくるんですよ。おもしろいでしょう! そういうふうなことが、そのままいまの日本全体に対して言えるんじゃないかなという気がします。
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