電脳筆写『 心超臨界 』

真実はつねに刺激的 だから真実を語れ
真実のない人生では退屈である
( パール・バック )

向上心 《 孤独を“滋養分”とした偉大な魂――サミュエル・スマイルズ 》

2024-08-16 | 03-自己・信念・努力
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


イタリアの修道士カンパネラは反逆罪の疑いを受けてナポリ王国の牢獄に27年間も幽閉された。明るい光も遮断された。しかし彼はもっと輝かしい光を求めて『太陽の都』を完成した。この作品はその後ヨーロッパ各国の言葉に翻訳され、何度も版を重ねた。ルターはワルトブルク城での隠遁生活を利用して聖書の翻訳に励み、その他にもドイツ中で広く読まれた有名な小論文や論説を手がけている。


『向上心』
( サミュエル・スマイルズ、三笠書房 (2011/5/21)、p251 )
第6章 人を動かす――自分の信念に命をかけられるか
5 人生という「畑」で、経験という「種」をいかに実らせるか

◆孤独を“滋養分”とした偉大な魂

反対に、無理強いされた孤独な生活を活用して立派な仕事を成し遂げた人たちも多い。彼らにとって、精神の完成を目ざすには、孤独でいることが何よりであった。孤独な魂は沈思内省し、その結果、しばしば激しい活力が生まれる。

だが孤独を有効に使うか否かは、その人の気性・性格・修養のいかんによるところが大きい。心の広い人は孤独でいればますます気持ちが清らかになるが、心の狭い人は反対に気性が荒くなるばかりだ。孤独は偉大な精神にとっては滋養分でも、ケチな人間には苦痛を意味するだけだからである。

イタリアの修道士カンパネラは反逆罪の疑いを受けてナポリ王国の牢獄に27年間も幽閉された。明るい光も遮断された。しかし彼はもっと輝かしい光を求めて『太陽の都』を完成した。この作品はその後ヨーロッパ各国の言葉に翻訳され、何度も版を重ねた。

ルターはワルトブルク城での隠遁生活を利用して聖書の翻訳に励み、その他にもドイツ中で広く読まれた有名な小論文や論説を手がけている。

われわれが『天路歴程』という名作に接することができるのも、その作者ジョン・バニヤンが投獄されたおかげかもしれない。獄中のバニヤンは自分自身を見つめ直した。自由を奪われた彼は、ひたすら思索と黙想にはけ口を求めたのである。彼は途中何度か出獄したが、結局は通算12年近くベッドフォードの牢獄で暮らした。が、世界一すばらしい寓話と呼ばれる『天路歴程』は、この長い獄中生活に追うところが大きかったと言えよう。

デフォーはさらし台に3回立たされた後で牢に入れられ、そこで『ロビンソン・クルーソー』を執筆し、数々の政治論説を書いた。

この人たちは刑を受け、一時は挫折したかに見えながら、その実けっして屈してはいなかった。このように、何の障害もなく平穏な一生を送った人たちよりも、二度と立ち上がれないと思われた人たちのほうが、強い影響力を後々まで及ぼすことが多いのである。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 自分のための人生 《 選択肢... | トップ | 人間通 《 恋愛——谷沢永一 》 »
最新の画像もっと見る

03-自己・信念・努力」カテゴリの最新記事