電脳筆写『 心超臨界 』

一般に外交では紛争は解決しない
戦争が終るのは平和のプロセスとしてではなく
一方が降伏するからである
D・パイプス

セザンヌは「考える眼」になっていた

2024-09-22 | 04-歴史・文化・社会
唐突な比喩(ひゆ)だが、このセザンヌのものの見方は、沢庵(たくあん)禅師の『不動智神妙録(ふどうちしんみょうろく)』の一節を思い起こさせる。「心の置き所」と題した一文である。「万一もし一所に定めて心を置くならば、一所に取られて用は欠くべきなり。(中略)心をば総身に捨て置き、所々止めずして、其(その)所々に在りて用をば外さず叶(かな)うべし」 . . . 本文を読む

足に謝り、感謝する――マルロ・モーガン

2024-09-22 | 07-宇宙・遺伝子・潜在意識
ひとりの老女が私のところにやってきた。彼女は私の祖母ぐらいの年――90代に見えた。雪のような白髪、柔らかい皺(しわ)だらけの顔。ほっそりした体はしなやかで逞(たくま)しいが、足は乾ききって動物のひづめのように固くなっている。小屋で見かけた、首と足首に凝った花輪の模様を描いていた女性だ。彼女は腰から蛇皮の袋をはずし、てのひらに無色のワセリンのようなものを取り出した。私の足を指さすので、うなずいて手当てしてもらうことにした。 . . . 本文を読む

ネルソン提督は背水の陣で砲台に挑む――渡部昇一

2024-09-22 | 08-経済・企業・リーダーシップ
普通、砲台と艦船との戦いにおいては、圧倒的に砲台のほうが有利だ。映画『ナバロンの要塞』を観た方ならすぐに納得できると思うが、要塞に砲台をかまえられると、艦隊は手の打ちようがなくなる。航行するや否や狙い撃ちされるからだ。しかも、砲台は要塞に守られて堅固だが、艦船は沈められればそれでおしまいである。 . . . 本文を読む

チベット語の文法の上に北京語の漢字を乗せる――中村吉広

2024-09-22 | 04-歴史・文化・社会
チベット語は日本語と語順がほぼ同じ膠着(こうちゃく)語。「てにをは」も驚くほど対応しており、学生には「チベット語の文法の上に北京語の漢字を乗せれば日本語になる」と説明したという。「坊っちゃん」を選んだのは学生たちも小説と同じく全寮制で、話が分かりやすかったから。登場人物に似た先生は彼らの身近にもいた。 . . . 本文を読む
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ソウルより知行合一をめざす

2024-09-22 | 03-自己・信念・努力
「学びて時にこれを習う。また説ばしからずや」とは、学問をして、それを日常生活の中でいつも自分のものとして復習すれば、その学んだものはすべて自分の知識となり、物我一体の境地に達する。これが知行合一である。 . . . 本文を読む

愛情という付加価値を加える――倉本 聰

2024-09-22 | 06-愛・家族・幸福
今や世間の風潮は、一月使えば価値はもう半額、一年使えば廃棄・買い換えという単純な図式になってしまったが、それは果たして正しいのだろうか。経済は消費を只うながすが、そこには家族の愛情放棄という重大な側面があることを、僕らはどこかで忘れてはいまいか。 . . . 本文を読む
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「ありがとう」百万遍にして人生大転換

2024-09-22 | 07-宇宙・遺伝子・潜在意識
(2006年)2月8日、前の会社の上司だったS氏より、突然のメールが入る。S氏はいま、韓国のエンジニアリング会社の社長をしている。 . . . 本文を読む
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不都合な真実 《 米大手紙が認めた誤報――小森義久 》

2024-09-22 | 05-真相・背景・経緯
日本でもこの誤報は誤報のままかなり大きく報じられた。日本側の大手メディアはそろって「トランプ氏がジョージア州当局に選挙結果を覆すよう不当な圧力をかけた」という趣旨を報道した。だがその根拠とされたワシントン・ポストの記事が誤報だったことは同紙の訂正が出てからほぼ1週間の現段階でもどこも報じていないようだ。となると日本の読者は誤った情報だけを与えられたままとなりかねない。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 「日本モデル」を支えた英雄たち――篠田英朗 》

2024-09-22 | 05-真相・背景・経緯
専門家会議の招集後に決定された新型コロナウイルス感染症対策本部の「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」(2月25日)では、「患者の増加のスピードを可能な限り抑制し、流行の規模を抑え」ながら、「重症者の発生を最小限に食い止めるべく万全を尽く」して、「社会・経済へのインパクトを最小限にとどめる」と定められました。結局、今日に至るまで、この時の専門家の方々の洞察と、基本方針の目標のままに、日本の新型コロナ対策は堅実に進められてきています。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 日本で新型コロナウイルスが急速に広まった理由——小森義久 》

2024-09-22 | 05-真相・背景・経緯
いま日本全体を苦しめる新型コロナウイルスは中国の武漢から人間の体内に入って、航空機で空を飛び、直線を描くようにして日本の国内に侵入してきたのである。だからこそ私もこの章の冒頭であえて改めて「中国の武漢で発生した新型コロナウイルス」と書いたのだった。「武漢→日本」というウイルス伝染の経路はさらに別な形でもいやというほど立証された。この判断には医学的な専門知識の必要はない。単なる1プラス1=2、という常識の範囲内のあまりに明確な事実関係なのだ。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 日本の左翼だけが“国賊”となった不思議——谷沢永一 》

2024-09-22 | 04-歴史・文化・社会
世界各国の共産党の重だった人びとは、例外なく愛国者です。もちろん彼らも共産主義者である以上、階級闘争の敵である資本家(ブルジョアジー)を憎みます。しかし祖国をまるごと憎むなんて、祖国の歴史をまるごと罵るなんて、そんな一国民としてあるまじき論法は用いませんでした。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 移民受け入れの本質――高橋洋一 》

2024-09-22 | 05-真相・背景・経緯
すでに日本には、少なくない外国人労働者がいた。実は安倍政権になってからも、すでに外国人労働者は70万人から130万人へと、60万人も増えていたのだ。そのうち雇用環境に大きな影響を与えるとみられたのが、30万人の留学生アルバイトと25万人の技能実習生だが、安倍政権で増やしたのが、それぞれ20万人と10万人だ。そこへさらに、2019年から5年間で最大34万人を受け入れると決めたのである。賃金の動向を見る限り、そんなにあわてて外国人を受け入れるほど、本格的な人手不足になっていないと考えたのは筆者だけではないだろう。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 堪忍袋の緒が切れたトヨタ社長――川口マーン恵美 》

2024-09-22 | 05-真相・背景・経緯
私の見た限り、氏は腹を括(くく)っており、記者たちに対して「明日の朝刊で、私のことをどんなに悪く書いてくださっても構わない」とまで言っていましたが、なんとテレ東以外の多くのメディアはこれを無視するか、あるいは、吹けば飛ぶような記事に仕立てただけでした。世界中が「2050年カーボンニュートラル」一色に染まっている状況下、極めて勇気あるゲリラ的発言で、コメント欄も絶賛だったにもかかわらず、です。テレ東が取り上げなければ、誰も知らずに終わっていたかもしれないと思うと、日本のメディアの偏向さ加減に憤りを感じます。 . . . 本文を読む

不都合な真実 歴史編 《 「英米合作経済抗戦力調査」から「対英米蘭蒋戦争終末促進に関する腹案」へ――茂木弘道 》

2024-09-22 | 04-歴史・文化・社会
「陸軍省戦争経済研究班」=「陸軍主計課別班」、通称「秋丸機関」は、「仮想敵国の経済戦力を詳細に分析・総合して、弱点を把握するとともに、我が方の経済戦力の持久度を見極め、攻防の策を講ずる」ことに最善を尽くすことを目的として、戦争が迫りくる昭和14年秋にスタートしました(林千勝『日米開戦 陸軍の勝算』20頁)。 . . . 本文を読む

従軍慰安婦という嘘 《 米紙に意見広告――櫻井よしこ氏ら有識者 》

2024-09-22 | 04-歴史・文化・社会
作曲家のすぎやまこういち氏やジャーナリストの櫻井よしこ氏ら有識者でつくる「歴史事実委員会」は6日、米ニュージャージー州の地元紙「スターレッジャー」(約37万部)に4日付で慰安婦問題に関する意見広告を掲載したと発表した。日本軍による強制連行を裏付ける資料はなく、発見された公文書によれば強制募集や誘拐を禁じていたと訴えている。 . . . 本文を読む