あまり知られていないが、日本は世界第3位の農薬使用大国なのだ。ちなみに日本は畑にまく農薬だけでなく、国民が口にする食べ物の残留農薬基準もかなり緩い。この問題について長期にわたる実験・研究を続ける金沢大学の山田敏郎名誉教授によると現在カメムシ駆除のために水田にまくネオニコチノイド系農薬の濃度(40ppm)と、私たち日本人が食べるほうれん草の残留濃薬基準(40ppm)は同じだという。 . . . 本文を読む
前章では、中国伝統の宗族制度の特質と、そこから生み出された中国流の一族イズムの原型たるものを見たが、宗族のこのような特異性をもっとも端的に表している現象の一つに、宗族の伝統の一部となっている「械闘(かいとう)」の横行がある。械闘とは何か。簡単に言えばそれは、民間の社会集団が別の社会集団との間で利害の衝突やその他の対立が生じた場合、それを法的手段によって解決するのではなく、武器(械)を用いた武力闘争(闘)によって決着をつけることである。 . . . 本文を読む
戦争の呼称には、その国の国民のアイデンティティがかかわっています。ですから、「太平洋戦争」という戦争呼称で勉強した子供と、「大東亜戦争」という呼称で勉強した子供は、当然のことながら歴史に対する構え方が違ってきます。当時の人びとの感じ方になるべく沿った言葉を使うべきです。 . . . 本文を読む
もし私が日本の漁民で、北のミサイルが落ちてくる危険のある海域で早朝に操業していたら、東京の政府の、首相か防衛大臣か、誰かが指示を出して自分を守ってくれるのを望むはずだ。日本の老若男女の誰もが、自分たちの残りの人生を、北朝鮮と金正恩の核の脅しに晒(さら)されたまま、生き続けなければいけない事態は避けたいと考えるだろう。国家は国民のその願いにこたえなければならない。 . . . 本文を読む
「大東亜戦争」は前述したように緒戦は日本軍の連戦連勝だった。開戦と同時にアメリカの真珠湾とフィリピンのクラーク基地を叩き、3日目にはイギリスの東洋艦隊のプリンス・オブ・ウェールズとレバルスという2隻の戦艦を航空攻撃で沈めた。さらに難攻不落といわれていたイギリスのシンガポール要塞を陥落させた。そしてこの戦争の主目的であったオランダ領インドネシアの石油施設を奪うことに成功した。日本軍がパレンバンの油田を占領したと聞いた東条英機首相は、「これで石油問題は解決した」と言ったが、彼も政府(そして軍)も、油田を占領することと石油を手に入れることは同じではないということに気付いていなかった。 . . . 本文を読む
博士によれば、ともかく、この裁判は、「法律的外貌(がいぼう)はまとってはいるが、本質的には、ある目的を達成するための政治的裁判」にすぎない。たんに「執念深い報復の追跡を長びかせるために」法律の名を借り、文明とか人道とかいう美名に隠れて、権力を行使するなどということは、国際正義の上からいって許しがたいことである。 . . . 本文を読む
<世界の「公の秩序と安全」にたいする将来の脅威>をなくするのが裁判の趣旨の一つだと東京裁判でよくいわれたが、パルは<かような将来の脅威を判断する資料は、本裁判所には絶対にない。検察側も弁護側も、この点に関する証拠提出は、絶対に要求されなかったのである>と否定した。何のための裁判なのか。パルは<復讐の手段>だったとしたうえで、警告を発する。<おそらく敗戦国の指導者だけが責任があったのではないという可能性を、本裁判所は、全然無視してはならない> . . . 本文を読む
藤岡信勝・拓殖大客員教授が先月(平成26年11月)、僚紙夕刊フジに連載していたコラムで興味深い事実を指摘していた。朝鮮半島で女性を奴隷狩りのようにして強制連行したと証言した吉田清治氏について、虚偽だと判断して関連記事16本を取り消した朝日新聞の矛盾に関してである。 . . . 本文を読む
戦後、その記事を証拠にされて二人の少尉は日本軍の残虐性の象徴として南京郊外の雨花台で処刑された。しかし嘘はばれる。浅海は閑職に追われ、毎日新聞も「一億人の昭和史」の中で彼の百人斬りの記事はいい加減だったと疑問符をつけた。もし書いた当人が「百人斬り」でっち上げを自供したら、それと関連させて中国が囃した南京大虐殺の嘘もばれてしまう。 . . . 本文を読む
太平洋艦隊の一部兵力を真珠湾から出動させたのは、正真正銘、ウェーク島とミッドウェーの兵力を増強するためのものであったのか、それともすべての最新鋭艦艇を日本の機動部隊から守るため攻撃以前に真珠湾錨地から移動させる戦略であったのか、委員たちは疑った。
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満洲基地論は、大内兵衛の特異な頭脳にだけ浮かんだ妄想でありましょう。カチューシャ可愛いや、ではない、ソ連可愛いや、に凝りかたまった大内兵衛の純情にとって、この世のすべての動きがソ連攻撃の予兆に見えるのでしょうね。共産主義ソ連に尊敬の念を抱いた途端に、日本を叩き罵り、罪の塊に仕立てあげなければおさまらないというのが、反日的文化人に例外なく共通する強固な性癖であると見受けられます。 . . . 本文を読む
重要なことは、東京裁判も盧溝橋事件の論告とそれにもとづく審査を途中でやめてしまったのである。この事件の発端をよく調べると、責任が日本軍になかったことが明らかになるからだ。やはり、日本軍は盧溝橋事件に「巻き込まれた」のである。 . . . 本文を読む
日本人は、朝鮮や中国への批判を禁止されるなかで、韓国(北朝鮮)と中国から繰り返される「歴史の嘘」に反論できず、ただひたすら聞き流すことしかできませんでした。この状況は、国際社会で「歴史の嘘」を認めたことになるのです。国際社会では、「嘘」に対して徹底的に反論しなければ、「嘘」に尾ひれが着き、より拡散されてしまいます。 . . . 本文を読む
なお最後になるが、梶村氏が批判したもう一点、ドイツはナチ犯罪にのみ個人補償をし、国家賠償をしていないとの私の主張はデタラメだという批判に答えておきたい。「深き淵より ドイツ発日本」1月1日付に図表が出ており、それによると、ドイツは94.3%が個人補償である(氏が挙げている東ドイツの巨額の賠償はソ連などによる収奪の数字ではないか?)。 . . . 本文を読む