ぶうちゃんのリハビリ日記  自由へ続く道

持ち前の負けず魂で、医師には不可能といわれた一日も早い社会復帰を目指すリハビリ親父の日記です。

今年最初の木曜リハ・・・伝統の継承

2011-01-06 14:39:56 | 健康・病気

今日は今年初めての『木曜リハ』でした。訪問リハは昨日から始動していましたが…。 リハビリ室は、いつもの明るさに加えて新年の挨拶で、いつもより華やいでいるように感じました。挨拶の内容も、さすがリハビラーの皆さんらしく『今年も頑張って、良い年にしましょうね』でした。90歳超級の3人のリハビラーの方々の元気なお顔も見れました。OKBの皆さんの話題は、年末の『紅白歌合戦』・・・。嵐の事、あゆのウェディングドレスがどうのこうのと、話の内容がお若い事。 イケメン先生と聞いていて『これが若さの秘訣ですね』との意見の一致を見ました。 今日は医院長先生の診察も受け、股関節を動かす練習にも取り組むように指導され、これでまた今年の目標が増えました。 今、自主トレのメニューの最後…寝る前にベットに横になった時に、腰骨と背骨の境の所に10センチほどの丸棒を入れている。これは、背骨にS字カーブを取り戻し、立った時の姿勢と腰にかかる負担を少なくするためです。これが、とてつもなく痛く、思わず息が止まるほどです。 でも、そのついでに『腹式呼吸練習』『肩甲骨可動域拡張訓練』『腰骨稼働訓練』『腹筋強化訓練』も・・・。お蔭で足の浮腫みもだいぶ良くなってきたり、腕の可動域も広くなってきました。今年は、闘病10年目、何が何でもという気持ちが強く、『飛ばしすぎに注意しなくては』と自分を戒めています。『ナメクジスピード』を忘れずに…

さて、我が家の奥さんが好きなこともあって、お正月に歌舞伎の生中継を見ていて感じたことがあります。出し物は、人間国宝の尾上菊五郎、菊之助親子の『四天王御江戸鏑(してんのうおえどのかぶらや)』他・・・。菊五郎の舞台は、その時その時の流行ものを取り入れて、観客を楽しませてくれて案の定、AKBの『会いたかった・・・』を三味線で弾き、AKBならぬ『三宅坂48』が踊ってみたり、はたまた『戦場カメラマン』まで登場したり、セリフにも『超~~~~~』とか、食事を食べるシーンで『これやばい』とか、いろいろ楽しませてくれました。勿論、『さすが人間国宝』と唸らせられる出し物もありましたが。中継の合間に菊五郎親子のインタビューがあり、その中に心に残る場面があったので紹介したいと思います。内容は、海老だとか蟹だとかという人に当て付けかと思うような内容で、歌舞伎の伝統と技をどうやって、また誰に引き継ぐかという内容でした。菊五郎さんは『伝統はともかく、技は個性があって良い思います。別に私のコピーを作る訳ではありません。また、時代の流れを読みながら、歌舞伎という伝統の世界に新しいものを取り入れてゆかないと、歌舞伎は時代から取り残されていってしまいます。そして、その考え方、伝統、技を誰に引き継ぐかは、私の大きな責任であると共に使命でもあると思っています。別に息子だから引き継がなくてはならないという事ではなく、真に歌舞伎という伝統芸能を、後世に引き継ぐにふさわしい人間を、見出すだけの眼力を養うのも私の責任だと心得ています。』と語っていた。また、息子の菊之助さんも『何も自分が息子だから名跡を継ぐというのが当然というのではなく、父に次ぐのにふさわしいと思われるように芸を磨き、精進してゆかねばならない。』と語っていた。何か二人の話を聞いていて、継がせる方も継ぐ方にも『ピーン』とした緊張感というか、危機感に似たようなものを感じました。親子といえども『師匠と弟子』・・・。師として弟子を伝統を継ぐにふさわしい人間、後継者に育て上げ、何を残すか・・・。弟子は師の意思をどれだけ理解し、師を超えられるように精進するか・・・正に『真剣勝負』の様でした。

あえて言うなら『立ち回りは舞台で見せるもの・・・・・』でしょうか