ぶうちゃんのリハビリ日記  自由へ続く道

持ち前の負けず魂で、医師には不可能といわれた一日も早い社会復帰を目指すリハビリ親父の日記です。

今週の木曜リハ・・・言葉

2010-03-18 15:32:29 | 健康・病気

今週も頑張っていってきました、『木曜リハ』 今週は気温の変化も激しかったし、歩行器を変えた影響か身体の各部署にハリや倦怠感が・・・。でも、そんな事は忘れさせてしまうリハ室でした。 そんな中、いつも元気な縁起の良いお名前の持主のご婦人が、力なく椅子に座っていました。顔を見ると見事(失礼!)な青タン・・・ 聞けば家で転んだそうで、見るからにさぞ痛かっただろうに・・と思わせる痣が出来ていた。そこに、いつも素敵な色のセーターを着こなしている『リハビリ室のファッションリーダー』90歳のご老人が『自転車でこけた』といいながら、リハ室に入ってこられた。聞けば、今まで愛用していた自転車を盗まれて、自転車を新しく購入したため、今までの自転車には無かった部品に足を引っ掛けたとのこと・・・。 怪我が大した事が無かっただけ良かったけれど そんな話をしていると、スタッフの方が『私も自転車で転んでお尻を打った』と・・・。 どうやら暫らく『転倒注意強化期間』にしなくては・・・ 私の『今日の良かった』は、バランスを取りながら手放しで立って、身体を捻ったり重心を左右に移動したり、腰も伸ばせるようになってきて、5分近く立っていられたこと。それも、今までのように頭で重心を取るのではなく腰で重心が取れるようなって来ました。

さて、リハ室の隅で、いつも定期健診の患者さんの採血をしている。その時に看護師さんが「少しチクッとしますよ」とか「大丈夫ですか?」「ご気分はいかがですか?」と声をかけています。皆さんも経験があると思いますが、声をかけてもらうと何となく安心しますよね。 先日、新聞にこのような本が紹介されていました。それは医師の蒲田 實(かまた みのる)さんが書かれた『言葉で治療する』(朝日新聞出版)という本でした。内容は、『医療にとって、技術の進歩が大事な事は言うまでもない。それ以上に言葉の重要性が増している。人間を相手にするからには「言葉を扱う職業」との認識に立つべきである。例えば、患者の側が薬や治療の説明を求めても、「素人には判らない」と不愉快な顔をする医師がいる。そうした言動が、患者に不信や不安を抱かせ、ひいては生命力を減退させかねない。だから「丁寧で、心をちょっと支えるような言葉が必要であり、生きる力を注ぐ言葉が大事である」』という内容でした。今、世間を騒がしている「幼児虐待」「いじめ」に代表される暗いニュース・・・。そんな時に良く聞く言葉に「お子さんがいたとは知らなかった・・・」「普段から挨拶を交わしたことが無い・・・」「そのような事実は把握していなかった・・・」これらの事は、ちょっとした声がけを心がければ防げた事も有ったのでは・・・と感じている。言葉は、人間関係を円滑にする『潤滑油』『橋渡し』の役目が大であると思う。でも、今の時代は、自ら対話を断ち切ろうとしていると思う。面倒臭いんだろうか?今日の病院のように、転んだ方にみんなが心配や注意するように声をかけ、看護師さんやスタッフの方の患者を思いやる言葉が行き交う場所が増えれば、少しずつ「明るいニュース」が増えて来るんじゃないかと感じた。

コメント (8)
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