恩を知る

皆さんは『日本一明るい経済新聞』（http://www.akaruinews.com/）という新聞をご存知だろうか？紙面はこの不況に立ち向かう、中小企業の経営者の明るく、前向きな奮闘記事で溢れている。　その新聞の編集長が竹原信夫さんという人。その方がある中小企業のユニークな取り組みを紹介している。その企業では、初任給の日、社長自らが直接、新入社員に給料を手渡しし、帰宅を許可するという。但し、条件がある。手渡した給料から、社会人として巣立つまで育ててくれた親へのプレゼントを購入し、感謝の言葉を添えて手渡す事。子供から『今まで有難う』との言葉を耳にする親の喜びは格別であろう。社長の思いは、社員に『感謝の心』を形にする大切さを知ってもらう事。『最も身近な親に感謝すら出来ない人間は、一流の企業人にはなれない』からだという。　また、かの有名な松下幸之助さんが『恩を知る』事について『鉄をもらってそれを金ほどに感じる。つまり鉄を金にかえるほどのもの』と、その無形の力の大きさを指摘している。　私は『感謝する・恩を知る』という事が、感謝される方にも感謝する方にも『大きなプラス』として作用すると感じている。だから、感謝する事にも、されている事にも、決して『鈍感』であってはいけないと思う。色々な人に助けてもらっているのだから・・・。