世の中、まちがってる、根拠なき反日キャンペーン。

相も変わらず根拠なき反日キャンペーンで、国をまとめようとする輩が存在する。

続・次世代エコカー・本命は?(17)

2016-04-26 00:00:00 | Weblog

 次に、中規模自動車メーカー8社の燃料電池関連特許件数を表2に示します。企業グループを形成している企業については、企業グループとしての特許件数も併せて示します。


表2:中規模自動車メーカー6社の燃料電池関連特許件数(クリックで拡大)※出典:Espacenet


 表2から、韓国の現代自動車(Hyundai)とダイムラー(Daimler)以外の中規模企業にとって、FCVの自主開発までへの道のりは遠いものと推察されます。そこで、自動車メーカーが提携先候補とするであろう、著名な燃料電池企業の特許件数を表3に示します。


表3:著名燃料電池企業の燃料電池特許件数(クリックで拡大)※出典:Espacenet


 いずれの企業も、FCVへの取り組みが後発となっている自動車メーカーには、魅力ある特許件数となっています(関連記事:固体酸化物形燃料電池(SOFC)技術〔前編〕SOFC開発競争の動向を知財から読む)。

バラード特許が核となるVW
 2015年2月には、フォルクスワーゲン(VW)グループのアウディ(Audi)が、バラード(Ballard)の燃料電池特許を購入しただけでなく、2019年までの共同技術開発契約を締結したことが報じられています※15)。
※15)Audiニュースリリース「Ballard Power Systemsの燃料電池特許を購入」(2015年2月11日)
 そこで、VWグループ(VolkswagenとAudi)のバラード燃料電池特許購入によって生じると思われます仮想VWグループ(VolkswagenとAudi、そしてBallard)の燃料電池特許件数を表4に示します。


表4:VWグループとバラードの燃料電池特許件数(クリックで拡大)※出典:Espacenet


 表4を見ると、VWグループのアウディ(Audi)が、バラード(Ballard)の燃料電池特許を単純に購入しただけでなく、2019年までの共同技術開発契約を締結したという理由が理解できます。また「VWグループとしてバラードの燃料電池特許を利用する」ということも必然といえるかもしれません。
◇     ◇     ◇     ◇
 では、ZEVに関する2018年からの規制により「ハイブリッド車(HV/EHV)主体から変革を迫られるトヨタ」と「EV(Electric Vehicle:電気自動車)主体で現状維持が可能な日産」の事業戦略には、どのような差が現れるでしょうか。〔後編〕では、それぞれの自動車メーカーの事業戦略と、インフラ企業の取り組みについて紹介します。

(この間一部省略)

筆者紹介

菅田正夫(すがた まさお) 知財コンサルタント&アナリスト (元)キヤノン株式会社
sugata.masao[at]tbz.t-com.ne.jp

1949年、神奈川県生まれ。1976年東京工業大学大学院 理工学研究科 化学工学専攻修了(工学修士)。
1976年キヤノン株式会社中央研究所入社。上流系技術開発(a-Si系薄膜、a-Si-TFT-LCD、薄膜材料〔例:インクジェット用〕など)に従事後、技術企画部門(海外の技術開発動向調査など)をへて、知的財産法務本部 特許・技術動向分析室室長(部長職)など、技術開発戦略部門を歴任。技術開発成果については、国際学会/論文/特許出願〔日本、米国、欧州各国〕で公表。企業研究会セミナー、東京工業大学/大学院/社会人教育セミナー、東京理科大学大学院などにて講師を担当。2009年キヤノン株式会社を定年退職。
知的財産権のリサーチ・コンサルティングやセミナー業務に従事する傍ら、「特許情報までも活用した企業活動の調査・分析」に取り組む。

本連載に関連する寄稿:

2005年『BRI会報 正月号 視点』

2010年「企業活動における知財マネージメントの重要性-クローズドとオープンの観点から-」『赤門マネジメント・レビュー』9(6) 405-435
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1504/02/news001_5.html  』



これを見ると、トヨタの特許件数が抜群に多いことが分かる。だからトヨタはFCV一本にかけていることがよくわかる。だからどこよりも早くFCVの市販を始めることが出来たものと思われる。
トヨタの次にはホンダの特許件数が多いので、2016.3.10にリースだがFCVをトヨタに次いで発売していることも頷ける。

 メーカー  特許件数(Grp件数) Grp企業→FCV市販・同予定時期
1.トヨタ  10,545件           →2014.12.15市販開始
2.ホンダ  5,522件(6,763件)、ホンダ・GM→2016.3.10リース販売開始、2017年末市販予定
3.日産   4,942件(7,139件)、日産・ルノー,Daimler,FORD→2017年市販予定
4.現代   1,791件            →リース販売中
5.Daimler 1,484件(7,139件)、日産・ルノー,Daimler,FORD
6.GM 1,241件(6,763件)、 ホンダ・GM→2017~2020年実用型市販予定
7.VWgrp 192件 (1,147件)、 VW・Audi・バラード→2020年市販予定

(2014.12.26の「次世代エコカー、本命は?」NO.24より、一部抜粋している。)

(続く)
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