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西洋音楽史

2006年01月18日 | Music

コンパクトな西洋音楽史だが,面白かった。特にその時代の社会情勢や代表する階級などとの関連は,音楽家による通史よりも社会学的な手法を盛り込み説明している点,もと政治学学徒としては,同感できることが多かった。
かつて林光がスメタナの「我が祖国」と当時の民族独立運動の関連を指摘した文章を読んだことがあるが,手法としては似ている。それが,グレゴリオ聖歌の時代から,ルネサンス,バロック,ロココ,ロマン派・・・・そして60年代のモダンジャズまでコメントしているのだから,面白い。
こんな知識を背景に位置づけて,バロックから1次世界大戦までの世代のショスタなどを聴くと,何か分かるような気になる。お薦めです。
岡田暁生「西洋音楽史」中公新書

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