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『サンクト・ペテルブルグ』

2010-09-11 | 気になる本
小町文雄(2006)『サンクト・ペテルブルグ』中公新書
 ソ連崩壊のためか、ロシアに関する観光はじめ文献はあまりありません。ロシアと言えばモスクワですが、もう一つの都市サンクト・ペテルブルグへ一度は行きたい都市です。VISAもやっと下りたと聞き、下旬からの30人を超えるツアーが楽しみです。
 ペテルブルグは人口470万人、水の都でもあります。河口の三角州群に、ロシアの伝統と風習を嫌った合理主義者ピョートル大帝が、1703年から人工的20年で作った町です。ペテルブルグはロシア帝国の政治・外交・軍事・産業・学問・芸術の中心として繁栄しました。秋から冬にかけて大洪水によく見舞われました。革命後の内戦のさなか、レーニンは防衛上などの理由から、首都を再びモスクワに移しました。別名ピーテルは独裁者スターリンに粛清の標的とされました。独ソ戦(第2次世界大戦)では900日にわたってドイツ軍に包囲・封鎖され、一般市民が60万人以上餓死しました。社会主義体制が崩壊し、2003年の建都300年に、この町出身のプーチン大統領が、修理と化粧直しを進めました。光と影の、幻想都市、矛盾都市、劇場都市、神話都市とも呼ばれます。建築様式、有名建築などの解説もあります。生活と市場ではスーパーも表れていますが、市場の様子が目にうかびます。終章では西洋風の建築が短期間に人工的に創られましたが、それでもロシア的な風土が残っているとしています。しかし、ジャングル的な拝金主義の資本主義に破壊されないかと危惧もされています。

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3 コメント

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予習は重要 (ノブ)
2010-09-12 13:44:00
 事前に予習すると観光気分が高まるね。
 高知はドラマ「龍馬伝」のおかげで、観光客が増えたらしいよ。
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ありがとうございました (Kumazawa)
2010-09-27 15:00:51
今回のロシア旅行でツアーに女性1人参加しました者です。
旅行中は、ご夫妻で何かとお気遣いいただき、ありがとうございました。感謝申し上げます。
これからUPされる旅行記、楽しみにしておりますね。
また、中国の旅行記も今後の参考に拝見したいと思います。
コメントを残さず、失礼する場合もあると思いますが、ご容赦下さい。
では、お疲れ様でした。

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時差ぼけ (amenity)
2010-09-28 12:55:38
こちらこそ有難うございました。旅行は個人で行くのが好きですが、ツアーだと食事しながら色んな方と会話できるのが楽しいです。ロシアは思ったより遠く、さらに成田から豊田まではさすが疲れました。昨日は写真の取り込みがやっとで、今日も午前中寝てしまいました。UPもぼちぼちになりそうです。また暇があったら覗いて下さい。
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