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豊田市「環境モデル都市」の大成果?

2012-10-15 | 平和・人権・環境・自治制度

 豊田市は2009年に環境モデル都市に選定されました。全国13自治体・区で、地方中心都市では豊田市、飯田市、富山市などがあります。地球温暖化防止のため温室効果ガスの削減を、世界、日本、自治体で取り組むことは大事なことです。選定基準に大幅な温室効果ガスの高い目標を掲げることをあげました。CO2は温室効果ガスの概ね9割を占めます。従って、CO2削減の低炭素社会を中心に取り組んでいます。豊田市は90年比で2030年に30%減、2012年には-6%を掲げました。進捗状況はどうでしょうか。今年の3月議会で答弁では、90年が554万tで2010年は502万となり、-9.4%の「成果」と答えました。これには疑義があります。そこで内閣官房地域活性化統合事務局HP、豊田市「環境報告書」、情報公開、ヒアリングで調べ分かりました。08年と09年は世界経済危機で大幅な生産ダウンがありました。人口の社会減もありました。アクションプランで2.3万tの削減がありました。CO2削減の数値を算定するには電気の消費をベースに複雑な計算をします。それを発表までに当該年より2~3年遅れます。内閣府は「暫定値」を使い、早い政策の経年効果を見ようとします。暫定値は環境省の数値より2~3割低く出ます。つまり内閣府と環境省基準のダブルスタンダードです。先ほどの90年の数値554は環境省、2010年の502は内閣府の暫定値なのです。この比較にトリックがありました。これはペテンと言うか偽装としか言いようがありません。給与・昇格に反映する成績主義で、高い評価を人事課は与えたのでしょうか。このような比較を行う例は、13自治体にはありません。これが新しい豊田市アクションプランのリーフレットにあり、豊田市のHPにも堂々と公表されているのには驚きです。しかも莫大な予算が投入されているし、これからもされようとしているから問題です。政策と効果の検証に疑問です。これが新市長の「企業力」というものでしょうか。
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