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青木理「時代の異端者たち」

2022-11-29 | 気になる本

青木理(2021)『時代の異端者たち』河出書房新社

青木は政府批判の多いコメンテーターなのか、テレビから降ろされた。対談者で気になったのは翁長雄志と半田滋と美輪明宏であるが、一番は美輪であった。以下、美輪の気になる箇所を抜粋した。

青木 無謀な(太平洋)戦争へと突っ込んだ。

美輪 こっちは飛行機が撃墜されたら、鉄がなく次は作れない。木で作ったのを、大村航空隊へ見に行ったが、竹トンボのようだった。

なまじっか日露戦争で勝ってしまった。当時はロマノフ王朝ががたがたで、国が乱れ革命が起きたりして、日本はそれにつけ込んだ。

青木 (敗戦で)今度はアメリカにくっついていれば大丈夫、ポチ、手先になろうとした。

美輪 前はアメリカ国債を一番持っていた。

青木 後方支援という言葉でごまかそうとする。

美輪 兵站を叩くのは戦争の常道である。

青木 原発2つか3つやられたら日本は破滅でしょう。

美輪 福島だけでもどうにもならない。核廃棄物の捨て場所がない。

青木 安倍政権は武器輸出3原則を捨てた。世論調査では経済が良くなっていると言うのが理由のようだ。

美輪 経済が良くなっているのは株だけで、実態経済と関係ない。

青木 ネットの危機とは?

美輪 個人情報が漏れる。トラブルもある。暇はないし、煩わしい。

青木 憲法をどう思うか?

美輪 あれはアメリカのお仕着せではない。鈴木安蔵、高野岩三郎、馬場恒吾ら7人が、植木枝盛の草案を土台にしたものをGHQに持っていって、認められた

美輪 原爆については、「紫の履歴書」、「戦争と平和、愛のメッセージ」に書いた。

 

青木 「いづも」を空母化したい、と国防族の政治家が叫んでいる。

半田 軍国少年の夢で、結局はアメリカ軍の2軍となる。

青木 コロナ対策は後手後手であるが、イージス・アショアが否決されるや、与党の国防族は「敵基地攻撃能力を持つべきだ」と言い出した。

半田 今回の提言に関わった人は、一種の独特の価値観を持った人だ。

青木 日本の安全保障にとってアメリカとの関係は重要だとしても、アメリカにひたすら追随して金ばかりが貢がされて、関連産業が空洞化していく。

半田 日本が他国から攻撃を受けた際、ガイドラインで書かれているがアメリカがどんな形で手助けしてくれるか書いてある。一義的には自衛隊が対処し、米軍はこれを支援して補完する。つまり「自衛隊が前面に立って頑張れよ」ということである。

青木 辺野古基地は本当に必要か?

半田 辺野古基地は当初3500億円と言われていたのが、設計変更で9300億円の追加が必要となり、12年も建設期間が延びてしまう。海底は90mの軟弱地盤で杭が届かない。

 コメント

防衛予算をGDP1%の枠を外し、5年で2%に岸田首相も支持表明している。

防衛3文書 「 国家安全保障戦略 」「防衛計画の大綱(防衛大綱)」「中期防衛力整備計画(中期防)」の3文書を指す。年内改定を目指す。

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