ハルヒルのコースは前半と後半とでは平均斜度が大きく変わる。コース全体の平均斜度は6.2%であるが、前半の約7kmが4.4%であるのにに対して、後半の約7kmは8.0%もある。
計測開始ポイントから11.6km地点の榛名神社の大鳥居を通過してからは、10%を超える坂が続く。少し斜度が緩むエリアもあるが、ゴールまでのラスト2kmも平均斜度は10%程である。ゴール間近の最終盤であるが、脚の余力は心許ないので、ペースアップは難しい状況であった。
斜度が厳しいエリアではダンシングを交えながら、どうにかこうにかやり過ごしていき、沿道で声援を送ってくれるボランティアの方に励まされながら、ゴールを目指した。
ゴール地点がようやく視界に入ってきた。最後の踏ん張りとばかりに、短いラストスパートをした。
計測ラインを越えた瞬間に、サイコンのストップボタンを押した。サイコンに表示されたタイムは「01:09:49」であった。
惰性でしばらく走っていって、預けた手荷物を受取る場所まで行った。
ゴール地点には榛名湖が広がっていた。防寒着や補給食が入ったリュックを受け取ってから、榛名湖の湖畔で記念撮影をした。
天気は曇りである。標高は1,000mほどあるので、時間の経過とともに体が冷えてくる。防寒着をしっかりと着込んだ。
リュックに入れておいた「カロリーメイト」を頬張りながら、しばしの休息時間を過ごした。
その後、下山待機エリアに場所を移動して下山開始を待った。
下山も約300名ごとに纏まって誘導されならが下った。黄色いジャケットを着た数多くのボランティアの方々が「ご苦労様・・・また来年も来てね・・・」と手を振って見送ってくれる。
ハルヒルは、ボランティアの方々のフレンドリーさがとても印象的であった。「ありがとうございました・・・」と挨拶しながら、下っていった。
無事に下山を済ませ、メイン会場で「完走証」をもらった。そこにはサイコンのタイムと全く同じタイムが印刷されていた。
不注意から富士ヒルのエントリーに失敗してしまい、急遽参加した「ハルヒル」であったが、「なんだか・・・来年も出たくなったな・・・」と、思った。
なんとも羨ましい体力です。
ずっとシッティングだと同じ筋肉ばかり使うので、時折ダンシングを入れます。
特に斜度が厳しくなると、ダンシングでないと十分なトルクを得られないのです。
ダンシングと言っても、加速するものではなく、「しのぐ」感じのダンシングです。