AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

5895:カオナシ

2022年04月22日 | ノンジャンル

 4月20日、BMWはフラグシップである「7シリーズ」のニューモデルの詳細を発表した。事前の予想CGをインターネットで見ていたので、大きな驚きはなかったのであるが、「やはり、この顔で出してきたか・・・かなり大胆に変えてきたな・・・」と感じた。

 エクステリア・デザインで否応なく目につくのは、フロントマスクの大胆な造形であろう。上下2段にわかれた水平のLEDライトは、シトロエンなどのメーカーも採用しているが、最近のカーデザインにおける一つの流行なのかもしれない。

 このヘッドライトのことを、BMWは「スプリットヘッドライトユニット」と呼んでいるようである。この2段にわかれたLEDライトは好悪がはっきりと分かれるであろう。個人的には今のところ目が慣れていないこともあり「ちょっとね・・・これは・・・」というのが正直な第一印象である。

 そしてBMW伝統のキドニーグリルは、かつての7シリーズとは比べようがないほどその面積が大きくなった。これは最近のBMWのデザイン変遷を見てみると予想がつく範囲内であった。

 きっと賛否両論が巻き起こるであろう新型7シリーズのフロントマスクをじっと眺めていると、どういうわけか映画『千と千尋の神隠し』に出てくる「影の主人公」とも言える「カオナシ」のことが思い出された。

 そのどこを見ているが分からないような上段のLEDライトからくる印象であろうか・・・新型7シリーズは、とらえどころのない妖怪感が漂っているのかもしれない。
 
 インテリアに目を向けると、「BMWカーブドディスプレイ」と呼ぶ、湾曲した大型液晶パネルがインパネ上部に設置されている。

 これも今までのBMWには見られなかったインテリアデザインで、今後フルモデルチェンジされるBMWの各モデルに順次採用されていくであろう。またギアセレクターは、従来の手で握るタイプのものではなく、小さなスイッチタイプに変更されている。

 こういった大型プレミアムサルーンに対する需要は日本では相当に縮小しているので販売数はあまり期待できないが、この分野における王者であるMercedes-BenzのSクラスにどれだけ肉薄できるのであろうか・・・

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