数馬で一息入れた後、都民の森に向かってリスタートした。ここから約4kmしっかりとした上りが続く。激坂エリアはないが大きく緩むこともない。
道は広く見通しも良い。走りやすいヒルクライムコースであるが、今日は肝心の脚が売切れ状態であった。
「無理をせずに200ワット前後のゆったりめのペースで走ろう・・・」と心に決めて走り始めた。
前半はそのペースであればどうにか無難にこなしていけたが、後半に入ってくると、体や脚の重みが更に増してきて、200ワットを維持するのも難しい状況に陥ってきた。
気持も萎えてしまっているので、後半は完全に流し気味に走っていった。天気は快晴で陽光はたっぷりと降り注いでいた。
何度がカーブを曲がるとようやくゴールである都民の森の駐車場が視界に入ってきた。全身が鉛のように感じられる重さを身にまといながら、ゴールにたどり着いた。
「出かける前に忘れ物はないか一度チェックしてから自宅をあとにしよう・・・」心の底からそう思いながら、ゆりーと君の記念像の下にLOOK 785 HUEZ RSを立てかけた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/fd/52c7292875989feced4a78d1f464d8a6.jpg)
都民の森は賑わっわていた。駐車場は満車に近く、我々のようなローディーも数多く来ていた。ここは標高が1,000メートルあるが、陽光の暖かさに溢れていた。
ここで休息しながら、いつもの「みとう団子」を売店で購入した。炭火で焼かれる大振りな団子でくるみ味噌をたっぷリと塗りつけてもらった。
それをかぶりつきながらしばしのまったりタイムを過ごした。恒例の記念撮影を済ませてから下り始めることになった。サイクルウェアの背面ポケットに忍ばせていたウィンドブレーカーの出番はなかった。
晴れわたり見通しの素晴らしい景色を脳内スクリーンに投影させながら下った。下りではひらひらと走る。その走行感を味わっていると映画「ダンケルク」に出てくるスピットファイアーのパイロットになったかのような錯覚を覚える。
「数馬」を通過し「人里」の枝垂桜を左側にやり過ごし、「上川乗」の交差点を左斜めに進んだ。そして道は「橘橋」の交差点に達した。
往路を逆になぞっていって走っていくと、武蔵五日市駅まで戻ってきた。駅前交差点を右折すると睦橋通りである。この通りでは「お約束」のような感じではあるが、赤信号で頻繁にストップアンドゴーを繰り返して拝島駅まで走った。
拝島駅前のファミリーマートで昼食休憩をした。「暖かい」と言うよりも「暑い」と評すべき天気になっていたので、「冷しぶっかけおろしそば」を選択した。
和風だしがしっかりと感じられるつゆをかけて食べるそばで、大根おろし、ねぎをその上に盛りつけて食した。
これで残りの行程を走り切るエネルギー源を補充した。自宅に帰り着いて「かなりの疲労感が残ったな・・・これは明日だけでなく、火曜日迄疲れが取れないかもしれない・・・」と思いながら、ロードバイクをサイクルラックにかけた。
還暦が目前に迫ってくる年齢になってくると、ロングライドの疲れが1日ではとれないことも多くなってきた。「これが歳を重ねるということか・・・」と受け入れるしかないであろう・・・