AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

5889:Model100

2022年04月16日 | ノンジャンル
 オーディオショップ・グレンは古いビルの4階にある。TANNOYなどの古いイギリス製のオーディオ機器を扱ってきたが、最近は「準ビンテージ」と言われる1970〜1990年代の製品も扱うことが多くなってきたようである。

 常設機器はスピーカーがソナスファベールのエレクタ・アマトールで、アンプはLEAK POINT ONE STEREOと同じくLEAKのTL-10の組み合わせである。送り出しは、アナログはROKSAN XERXES10で、デジタルはNAGRA CDCとなっている。

 何かしら目新し中古機材が入ってくると、「もしよかったら、聴いてみませんか・・・?」とメールが来る。

 数日前にも「とてもめずらしいフォノイコライザーが入荷しました。Zandenのものです。国内ではあまり馴染みのないメーカでしょうが、海外では評価の高い日本のメーカーです。」という内容のメールを受け取っていた。

 Zandenというと、高円寺にお住いの大川さんが、ORACLE CD2000と組み合わされているModel5000という名称のDACが目に浮かぶ。独特のデザインセンスで纏められたそのModel5000は、精細なオーラを放っていた。

 大川さんは「Zandenは現在は残念ながらデジタル機器は製造していません。フォノイコライザー、プリアンプ、パワーアンプのみをラインナップしていて、『Modern』と『Classic』の二つのシリーズがあります。」と話されていた。

 大川さんのお宅でのModel5000以外Zandenの製品を見たことはなかったが、実は少し前に東京郊外のオーディオショップでたまたまZandenのフォノイコライザーを見かけた。

 コンパクトな製品で、型番はModel100であった。中古品であった。特徴的なのは5種類のイコライザーカーブに切り替えられるスイッチがついていて、さらに位相切り替えも可能になっていることであった。



 ほとんど見かけることのないZandenであるが、オーディオショップ・グレンにも最近フォノイコライザーが入ったようである。

 「なんだか、こういう流れには必然性を感じるな・・・Marantz Model7を現在フォノイコライザーとして活用しているが、新たな可能性の発見になるのであろうか・・・」と期待して、オーディオショップ・グレンのドアを3回ノックした。

 金属製のドアは鈍い音をたてた。ドアの向こう側から「どうぞ・・・」というこのショップのオーナーである小暮さんの声が静かに聞こえた。

 中に入った。玄関先でスリッパに履き替えてリスニングポイントに向かった。「久しぶりかな・・・前に来たんのはいつだっけ・・・?」と小暮さんに訊かれたので「そうですね・・・確か半年ぶりくらいですか・・・去年の夏以来じゃないですか・・・」と答えた。
 
コメント