日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

いづれの御時にか源氏香

2013-11-11 | Weblog
いづれの御時にか、 女御・更衣あまた侍ひ給ひけるなかに、
いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給ふ、ありけり。

‐‐‐‐源氏物語 桐壺の段‐‐‐‐





世の中にはやんごとなき、雅で風雅なゲームもあるもので
いつもならガハガハと笑いながら酒を給いたるあたくしも
口を抑え給いておほほと笑みたるほどの奥ゆかしさ、香道を愉しむ。


秋の虫の声を聞き
雨音を聞き
香を聞く。




源氏香のいとおかし。





五つの香りを五個ずつ、計 25個。
その中から5個を選んで順に香を焚く。
全部、同じ香りになるかもしれないし、全部違う香りになるかもしれない5つの香り。
その組み合わせは全部で52通りになり、源氏物語の桐壺と夢浮橋を除いた名称をもって答えとする。






その雅やかたるは足の痺れも忘れるほど。
スマホゲームのはかなさよ!
同じゲームでも時移ろい、平成の御代ともなればゲームもかく変わりき。
必死こいてスマホの画面をみつめる大人をみつけると世も末と覚ゆ。
手軽さもいいが、贅をつくし精神道にも通じる香道も贅沢なゲームと考えれば敷居もさがるか。


幽遠な境地、やんごとなし
この程、げにあらまほし 
香道のこころにくしこといとをかし。









わが御心の思ひ寄らぬ隈なく、落とし置きたまへりしならひに、とぞ本にはべめる。
‐‐‐‐源氏物語 夢浮橋の段‐‐‐‐



*古語は正しい使い方をしておりません。
源氏物語のゆかしさと東山文化の幽遠さのエッセンスとして読み流してくださいね。



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