日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

ラスコー展でビーフを観る

2017-02-13 | ギャラリー
うってかわって、めちゃ混みのラスコー展@上野。

世界遺産にもなっているラスコー洞窟の壁画。
今では保全の為に研究者ですら入れないラスコー洞窟を再現して展示したこの展覧会、出会う機会がなんて皆無とおもわれていたクロマニョン人の描いた絵をまさかこの目で見られるなんて奇跡である。
そう思う人が多いからこその人出。
それでも原寸大で再現された2mの雌牛、背中あわせのバイソン、不思議な鳥人間。
展示の仕方が秀逸でデジタルアートにはまけない臨場感と躍動感があって、太古の人々の息吹に魅入る。





高松塚古墳の壁画も劣化がひどいようで、自然と一体なった遺産の保存には苦労と技術進歩が必要なのだろうと思うが結局はそうっと歴史の秘密として封印しておくのが一番の保存方法だったりするのだろう。

ひそっりとそうっと。



洞窟ちらばっていた洞窟にいないはずのトナカイの骨はクロマニョン人のお弁当だったという衝撃の事実。
骨格から再現されたクロマニョン人の姿があまりにも現代のあたし達に近くて、着る物さえ同じようにしたら電車に乗っていてもおかしくないという不思議に身をつまされる思い。
きっと、奥さんの尻にひかれてツライとか、浮気して大げんかとかどこにでもあるような光景を同じように味わっていたに違いないと思うとなんだか可笑しくて妙に親近感が湧く。
絵の上手い人が手慰みに描き始めたものがスゴイという口コミで大掛かりになって、もしかしたらチケット代ならぬ、チケット骨をとるような観光地になっていたかもしれない。
骨一本で観覧可みたいな。
もちろんグッツもあって毛皮の切れ端やらトナカイ肉のジャーキーもご用意とか・・・・・・とか?


平成の上野のラスコー展では




大作 2mの黒い雌牛をモチーフにまさかのビーフカレーを発売中。
ラスコー展オリジナル ビーフカレー 540円


まさかラスコー展で牛ならぬビーフに出会う羽目になるとはクロマニョン人もビックリなのである。
どうくつをぬけてカレーにまみれた黒いビーフに会えるのも
2mのラスコー洞窟と等大の黒いビーフが見られるのもあと少し。