日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

売り文句、買うこととしたり

2017-02-07 | トラットリア
基本、売り文句はすべて買うことをスタンスに生きている。
まるっと受けてたつ覚悟。
真っ向勝負の上段の構えでゆくのか、声高に名乗りあげて肩透かし、売られたなんとやらに、瞬時に作戦を練るの一興であるが、逃げるは恥だか役に立つからの恋ダンスも一手だから、血の気が多いはずのあたしにむやみやたらに売り文句、云わないでよね。恋ダンスしだすよ!

さて、今日の売り文句、
売られたら、そりゃあ勿論、買います!買わせて頂きますとも。
ワイン売場にてのシーン。


「ロマネコンティの比ではないほど、希少です。」


いやあ、こんなこと言われたら買うしかないだろう。
ここで買わねば、女がすたるってなもんで、ていっと、買ってやったわ。
ワイン畑の特別な一区画、そこのブドウのみから作られたワイン。

ワインにとってこの樽、この年、この農園、この畑、希少価値の上げかたなんて方法はいくらでもあって、さらにはロマネコンティのように超有名ワインじゃないかぎり、ワインとの出会いなんて男と女のようなものだからさ。目の前の男がすべて運命なわけないじゃないか。金持ちだからといって運命ではなく、貧乏だといってもねえ、ピンときちゃうこともあるわけで。


なかなかお育ちがよさそうなくだんのワイン。
華やかな香りがかろやかで売り文句はウソではなかったのだなぁ。
ロマネコンティの名前を出すあたりで店員の完璧な売り文句が勝ちの気がしないでもないが、いつだって買ってやるぜという心意気の勝利ということにして、ワイン一本をあける口実にした、してやったぜ!


コメント
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