日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

ピンクのRepetto  

2016-06-08 | ドレステリア
ピンクといってもシャンパンピンク。
肌に馴染む頬がほんのり上気したようなやららかいベビーピンク
長いリボンがついたトゥシューズ
チュチュ
くるんとまとめ上げたシニヨン
余分な贅肉なんぞついていない、しなやかな肢体


女の理想みたいなもんがこれでもかーと入っていて、それをさらに練って、たたいて、伸ばして、発酵して、焼き上げて



パン



焼きたてのパンも女心をくすぐりまくるが、パンじゃなくてバレエ。
バカ高いパンが売れているパンブームを横目にバレエについて。



久しぶりにパだのピルエットだのシャッセだのといっていたら、遠い過去が亡霊のようにあらわれて、バレエを習いに行っちゃおうかしらなんて馬鹿なことをおもいつく。
小さいころから体がかたくて、さらに今では10cmも前に行かない前屈であっぷあっぷしちゃうのに、どの口がバレエというのだろうと思うけど。
でもさ、やっぱりバレエなんていうとさ、うっとりといろいろなことが、夢見心地になってしまうしまうわけよ。


チャコットのレオタードにフリルがついていなくて、やる気がなくなって挫折した5歳のあたし。
ついでにバレエの舞台化粧がおどろおどろしくて、バレエが嫌いなった5歳のあたし。
それでも、レオタードにパステルカラーのカシュクールを羽織って、やわらかなレッグウォーマーからのびるスッキリとした脚にトゥシューズのお姉さま方にあこがれていたのは事実。
いまではそれが完璧な憧れで終わることを知っている身としては、さらにバレエに対する幻想と理想は膨らむばかりなのでピンクのレペットの靴を買う。


チャコットではなく、レペット
トゥシューズのベイビーピンクではなく、どピンクのハイヒール
三つ子の恨みもここまでくると、信念にかわるという格言。


ピンクのレペット
金さえ出せば、夢は買えるという人生の理のこと。
転じて、近くのもので手を打つ安易な考えをさす。


レペットのハイヒール。
タララと踊りだす心持ち。
雨に唄えば!
めっきりと老け込むそんな気分の起爆剤、ド・ピンクのレペット。



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