日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

脳内旅行へ

2015-08-10 | リブレリア
まずは脳内旅行へ。

必要なのは何冊かの本、小説と一冊のガイドブック。
あとは逞しい想像力を持ってして、脳内旅行へ。

もう、夏休みの人も多いらしく、なんとなくガランとした満員電車のはずの通勤電車。
大きなスーツケースをゴロゴロともう、気分は旅行先へとんでいる頭がぶわんと膨れ上がった人達。
なんで、旅行に行く前の人って膨らんで見えるんだろう。
期待と好奇心でぶわんぶわんに膨らんで、ちょっとした風にも揺れる風船のよう。
こちとらは仕事だっていうのによと、どす黒く膨らんでいるのに。
それじゃあ、あんまりの月曜日。
膨らむなら妄想、旅立ちはいつだって最寄り駅から、ガタゴトと電車でいくのではないかーと駅にある本屋に入ったら、当たり前だが読みたい本が売ってなかった。

そうね、ちょっとマニアックだったかしら?
でも、夏目漱石の「こころ」があって、三島由紀夫の「金閣寺」があるのに、
なぜ開口健の「輝ける闇」がないのか。
太宰治の「人間失格」があって、又吉直樹の「火花」は売切れだけど
やっぱり開高健は一冊もない。
せめてエッセイ「開高閉口」だけでも本屋としては外せないラインナップだとおもうのだけど。
脳内旅行にも行けない月曜日なのかと悲しくなって、バタバタと大きな本屋へ駆け込んだ。

ついに手に取りましたこの2冊 
開高健 「輝ける闇」 「地球はグラスのふちを回る」
開高健がメインだとしたら、林芙美子の「浮雲」はアンティパスト。

 


旅空に思いを馳せて、「浮雲」

大いなる懸念は買うべき本が「輝ける闇」ではなくて「夏の闇」だったかもしれないこと。
探せば家のどこかに埋もれた「輝ける闇」の予感

でもいい、気にしない。
再読は旅の空だから。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする