マドレーヌは記憶を呼び覚まし、
差し出されたおにぎりで感じる安心感。
食べ物は効果的で個性を添える名脇役。
映画でも、物語のなかでも、いつでも、どこでもあなたにも。
紅茶に浸したマドレーヌで主人公 ノラの記憶が呼び起こされる
プルーストの小説『失われた時を求めて』。
学校の授業のように小説を分解したって感想は深まらないけど
エシレのマドレーヌを食べてこれなら何かを思い出すかもしれないと思う方が
よっぽど物語は愉しめるのではなかろうか。
きっとそういう感覚で。
行間で味わうエシレのマドレーヌ。
『千と千尋の神隠し』の中でハクが千に差し出す、おにぎりだって
おにぎりだからこその、安心感で
あれがピザだったら・・・・・。
これがローマが舞台なら別だろうけどやっぱりあのシーンにはおにぎりが相応しい。
そこにある食べ物のなんと意味深き。
そうやって食べ物のから物語、つまりマンガを読み解いてみましたというのがこの本の趣旨である。
一枚のクッキー、一杯のココアでさえ必然をもって存在していたんだね
あの『のだめ カンタービレ』の千秋様がつくるブフ ・ブルギニョンも確信犯だったのかと
じゃ、あれも、もしかしてこれも・・・と勘繰りだしてストーリーどころじゃなくなるの。
食べ物はそこにある風景ではなく、意図して置かれたかくれた主役。
きっかけ、感情・謎、すべてを秘めてそこに存在してるんだフードは。
さすが! 福田里香『まんがキッチン』
新鮮な目線と斬新な切り口でお菓子を食べながら、まんがをひらきたくなった。
特に少女漫画というやつ。
『 笑う大天使(ミカエル)』のまるくてしろいもぎゅもぎゅ
よしながふみ 『西洋骨董洋菓子店』のケーキ
これが福田里香の『まんがキッチン』にかかると
もぎゅもぎゅは求肥になって
ケーキは快楽の象徴、狂気と正常をつなぐオブセッションに満ちた物質となる。
残念ながら、りぼんとか、なかよしとか、少女漫画の類には一切触れることなく今に至るあたし。
ストーリーを知っていればもっともっとこのフード理論が面白いに違いない。
この『まんがキッチン』は名作まんが辞典の趣もあってそういう意味でも面白い。
ハチミツとクローバー くちびるから散弾銃 天然コケッコー 西荻夫婦
残念ながらどれも知らなかった・・・・。
夢見がちなあの頃に読んでいれば女子力なるものも育ったのかな・・・。
過去への一点の後悔。
ついでにいうべき感想は
お菓子が繊細じゃないー!
工作的で全然、おいしそうじゃないの!
少女まんが好きな人って、自分のペースをきっちりと持った、実は、ガサツ系の人が多いような気がしててラブリーさにくるまれたその部分が見え隠れしてドキッとすることが多い。
ひらひらのスカートでガニ股歩きみたいな違和感。
福田里香もこのカテゴリーではないかと疑っている。
この人の本は実験的、工作的な要素がムンムン。
それが福田里香という料理研究家の個性なんだとは思うのだけどね。
切り口、着眼点は素晴らしい。
装丁もかわゆい。
目次のレシピも素晴らしい。
写真もおしゃれ風 なのに
作られたお菓子(料理)いまいち可愛くないの。
ラフなんじゃなくておおざっぱ
だからゴメンなさい レシピはとばす・・・・。
ラッピング本もだしているのにアルミホイルにリボン
これはない・・・頼むから!
料理実験や料理工作をもう少しスマートにやって欲しいのだ。
ひらひらのスカートでがに股のしのし歩き
キメキメの装いに顔をだしたヘロヘロブラジャーの肩紐
角をきちっとそろえてない折鶴
木工工作ではなく大工仕事
これじゃあ、せっかくのお菓子が、乙女ちっくになり切りませんぜ。
お菓子は見るからに繊細じゃないと。
がさつなあたしが言うのもなんなんですがー
でも福田里香の本はきっちり買う。
そこには思いつかないほどのアイデアがひそんでいるから!
差し出されたおにぎりで感じる安心感。
食べ物は効果的で個性を添える名脇役。
映画でも、物語のなかでも、いつでも、どこでもあなたにも。
紅茶に浸したマドレーヌで主人公 ノラの記憶が呼び起こされる
プルーストの小説『失われた時を求めて』。
学校の授業のように小説を分解したって感想は深まらないけど
エシレのマドレーヌを食べてこれなら何かを思い出すかもしれないと思う方が
よっぽど物語は愉しめるのではなかろうか。
きっとそういう感覚で。
行間で味わうエシレのマドレーヌ。
『千と千尋の神隠し』の中でハクが千に差し出す、おにぎりだって
おにぎりだからこその、安心感で
あれがピザだったら・・・・・。
これがローマが舞台なら別だろうけどやっぱりあのシーンにはおにぎりが相応しい。
そこにある食べ物のなんと意味深き。
そうやって食べ物のから物語、つまりマンガを読み解いてみましたというのがこの本の趣旨である。
一枚のクッキー、一杯のココアでさえ必然をもって存在していたんだね
あの『のだめ カンタービレ』の千秋様がつくるブフ ・ブルギニョンも確信犯だったのかと
じゃ、あれも、もしかしてこれも・・・と勘繰りだしてストーリーどころじゃなくなるの。
食べ物はそこにある風景ではなく、意図して置かれたかくれた主役。
きっかけ、感情・謎、すべてを秘めてそこに存在してるんだフードは。
さすが! 福田里香『まんがキッチン』
新鮮な目線と斬新な切り口でお菓子を食べながら、まんがをひらきたくなった。
特に少女漫画というやつ。
『 笑う大天使(ミカエル)』のまるくてしろいもぎゅもぎゅ
よしながふみ 『西洋骨董洋菓子店』のケーキ
これが福田里香の『まんがキッチン』にかかると
もぎゅもぎゅは求肥になって
ケーキは快楽の象徴、狂気と正常をつなぐオブセッションに満ちた物質となる。
残念ながら、りぼんとか、なかよしとか、少女漫画の類には一切触れることなく今に至るあたし。
ストーリーを知っていればもっともっとこのフード理論が面白いに違いない。
この『まんがキッチン』は名作まんが辞典の趣もあってそういう意味でも面白い。
ハチミツとクローバー くちびるから散弾銃 天然コケッコー 西荻夫婦
残念ながらどれも知らなかった・・・・。
夢見がちなあの頃に読んでいれば女子力なるものも育ったのかな・・・。
過去への一点の後悔。
ついでにいうべき感想は
お菓子が繊細じゃないー!
工作的で全然、おいしそうじゃないの!
少女まんが好きな人って、自分のペースをきっちりと持った、実は、ガサツ系の人が多いような気がしててラブリーさにくるまれたその部分が見え隠れしてドキッとすることが多い。
ひらひらのスカートでガニ股歩きみたいな違和感。
福田里香もこのカテゴリーではないかと疑っている。
この人の本は実験的、工作的な要素がムンムン。
それが福田里香という料理研究家の個性なんだとは思うのだけどね。
切り口、着眼点は素晴らしい。
装丁もかわゆい。
目次のレシピも素晴らしい。
写真もおしゃれ風 なのに
作られたお菓子(料理)いまいち可愛くないの。
ラフなんじゃなくておおざっぱ
だからゴメンなさい レシピはとばす・・・・。
ラッピング本もだしているのにアルミホイルにリボン
これはない・・・頼むから!
料理実験や料理工作をもう少しスマートにやって欲しいのだ。
ひらひらのスカートでがに股のしのし歩き
キメキメの装いに顔をだしたヘロヘロブラジャーの肩紐
角をきちっとそろえてない折鶴
木工工作ではなく大工仕事
これじゃあ、せっかくのお菓子が、乙女ちっくになり切りませんぜ。
お菓子は見るからに繊細じゃないと。
がさつなあたしが言うのもなんなんですがー
でも福田里香の本はきっちり買う。
そこには思いつかないほどのアイデアがひそんでいるから!