日々草

「つれづれなるままに・・」日々の事を記す。

タイムトラベル

2006-06-01 | リブレリア

このところ通勤中、昼休みにとかじりついて読んでいる本がこちら。

畠中 恵 著の「しゃばけ」。そして続編の「ぬしさまへ」。
なんとHPもあります。
大店の一人息子でひ弱い若旦那と妖(あやかし)たちが繰り広げるお江戸サスペンス。

これがめっぽう面白い。
どこまでも病弱で風が吹けばとぶような若旦那と人間の形をした妖怪たちのちょっとずれた感覚がなんともいえません。
だけど、それぞれ思うところがあり、たんなるぼんぼんの道楽息子の話になっていないのがいいのかな。

ぱぱっと読めるし、頭も重くなるような本ではありません。
あたし時代物好きなんだよね。
子供の頃から時代劇好きだし・・・もちろん今も・・
学校休んだり、仕事休んだり、昼間おうちにいてやる事が無いときは時代劇の再放送を楽しんでます。
あ~三つ子の魂 百までなのね。
暴れん坊将軍も水戸黄門もやってるとみちゃうんだよな。
多分、勧善懲悪のきまったパターンというのがすきなのね。
あんましいろんな展開はどきどきするから疲れちゃう。
きまった時間にきまった台詞!これがいいのね。

時代物っていろいろあって北野たけし監督の「座頭市」もそのジャンルですから。
時代の設定をかえるだけで物語の雰囲気もガラリとかわるからおもしろい。
これが海外だと生活様式がからりすぎちゃってそれこそ遠い話になってしまう。
同じ生活文化を時間の設定を変えることで親しみやすさをのこしつつ雰囲気をかえているのね。
そうすればファンタジーの要素があっても、違和感を感じさせないからね。

宮部みゆき著の時代物もオススメです。
サスペンスの要素アリ。
人情に笑いあり。
偏見やいまでは考えられないような苦労もあり。
そんななかで逞しく生活している人たちの本音もあり。

今は昔
変らない人間の営みそのものが面白いんだな。 きっと