原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

認知症義母の「人格」がすっかり変わってしまい凶暴性を帯びてきて嘆かわしい…

2024年02月11日 | 人間関係
 高齢者施設にて暮らしている義母の認知症状がここのところ加速度的に悪化している事実に関しては、保証人である我々夫婦は十分に把握できている。


 とにかく、日々我が家にかかって来る義母からの電話の回数がけたたましい!!

 それに対して、「着信拒否の手段に出るべき!」と私が勧めているにもかかわらず、心優しい亭主(義母の息子だが)が、「いや、出来る限り電話に出てやりたい」というためそれに従っているのだが…。
 参考だが義母は難聴も重く、私の声がまるで聞き取れないとのことで、義母よりの全ての電話には亭主が出ることとなっている。
 それにしても電話着信音は私にも聞こえるのは当然で、一日に下手をすると2.30回鳴るその騒音に私も耐えかねている。 
 

 昨日朝の事だ。

 亭主も義母からの電話には辟易としていて、5回程は義母からの電話アナウンスと共に鳴る呼び出し音に無視を決め込むのだが。 それでも尚かかって来ると、出てやっている。

 昨日の義母からの電話の用件は、「今すぐ施設まで来い!」だった。
 亭主が返して、「今日は行けないよ」 それにもめげずに義母は「絶対に来い!」と嘆願している様子だ。
 結局物別れに終わり電話は切れたようだが。

 その直後に、しびれを切らした私が申し出た。「今日、私は特段の予定が無いから私が義母の施設へ行ってこようか?」
 亭主も「そうしてくれたら有難い」とのことで。

 そして、午後を過ぎてから義母の施設へ向かった。


 さて施設に到着して、義母の部屋へ向かうと。
 嫁の私の姿を見た義母は大いに喜ぶ。「〇子さんが来てくれるなんて、私もう死んでもいいわ。」(認知症が重くなっているにもかかわらず、何故か嫁の私と孫の我が娘の事は明瞭に記憶している!! これが何とも不思議だ。

 と言いつつ義母は他の案件で怒り心頭の様子だ!!
 よたよた歩行の身体で手押し車に依存しつつ、「事務所に用がある!!」と言うのでそれに私は同行した。

 事務所に到着しケアマネジャー氏の説明を聞いて、私は納得した。
 義母の勘違いで財布内の現金を取られた! と朝から大騒ぎをしでかしている様子だ。 ケアマネジャー氏が「現金は取られていない!」と何度説明しても、「取られた!!」と怒りを込めて訴えてくるという。


 参考だが、義母とは裕福な家庭に育ちまるでお金に困るような生き方をしていない身である。
 私が見合い晩婚にて亭主と婚姻に至った際にも大いに喜んでくれて、二人にタワーマンション物件を“ドーン!”とプレゼントしてくれたりもした。 その後も、我が娘誕生時の際等々には、おそらく世の一般常識とは桁の違うお祝い金等々を気前よく手渡してくれたりもした人だ。

 現在義母が暮らしている高齢者施設とて、高額の前金に加えて月々の支払額も多額の施設であり 日々恵まれた生活を営んでいるにもかかわらず…


 認知症状に苛まれて以降の、義母の「またお金を取られた!!」との大騒ぎ騒動の根底にある義母の心理状態が、私にはどうしても理解不能だ。

 義母が未だ若き頃には、例えば我が娘の各種お祝い事の際にはおそらく世間相場とは2桁違うお祝い金を頂戴したりもした。

 認知症とは、あの義母の人格がこれ程までに低俗になるべく変化をもたらすものなのか?!?!

 「お金を取られた!!」(たかが3000円程度だが)と血相を変えて、事務所のケアマネジャー氏にそれを何度も訴えに行く義母を目前にして。
 (いえいえ、そもそも取られたのではなく義母が何処に置いたか不明との嘆かわしい事実なのだが…)


 認知症とは これ程までに“人の人格を変えてしまう病”なのだと悟らざるを得ず心底辛かった、昨日の義母訪問だった…
 

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