原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

「網戸」はマンション“共用部分”の備品か??

2019年03月03日 | その他オピニオン
 「結膜下出血」を患い意気消沈している私の元に、またもや無理難題が押し寄せて来た。


 その元凶とは、昨日我が家に届けられた「第16期 マンション管理報告書」である。

 その報告書内に、以下の文面があった。
 今期理事会ではプリーツ網戸の劣化について意見が挙がり、その交換に関し検討を行いました。 管理規約を確認したところ、網戸は共用部分にあたる旨が明記されており、全戸一斉に交換する見積書を取得致しました。 網戸の劣化が高いため、今夏までに工事を実施したく、工事実施について今回定期総会に上程することになりました。
 金額・仕様については、次期理事会にて再度検討をしていただきたくお願い申し上げます。

    工事費用見積額 :  7,398,000円 を限度に理事会に一任

 (以上、昨夜我が家に届けられた「第16期 マンション管理報告書」より一部を引用したもの。)


 ここから、私見だが。

 何だと! 網戸が“共用部分の備品”だと!!
 何を寝とぼけた事を言ってるんだ! そんなの長谷工(我がマンション管理会社だが)に管理組合理事が騙されているだけだよ。 そう言ってマンション住民が積み立てた「修繕積立金」を長谷工が勝手な高額見積もりをして高利潤を上げようとしているだけだ! 
 何でこうも、庶民は易々と大企業に騙される程に素直なんだ!? ボーッと生きてんじゃねーよ!! あんたらが承知しても、この私が承知しないよ!


 そうして怒り心頭の私は、早速反撃行動に踏み切った。

 以下に、本日午前中に管理組合及び管理会社宛に記した「意見書」の全文を紹介しよう。

      「網戸交換工事承認の件」に関する意見書
              〇〇〇〇マンション 〇〇号室  原〇〇(私の氏名)

 日頃より、管理組合の皆様及び長谷工コミュニティ管理組合担当者の皆様には大変お世話になりまして、誠にありがとうございます。
 早速ですが、上記表題に関する意見を以下に述べさせていただきます。
 今回配布された「第16回管理組合報告書」を読ませて頂き、驚きました次第です。
 それは「網戸交換承認の件」内、「網戸は共用部分にあたる旨が明記されており、全戸一斉に交換する見積書を取得しました」との記載に関してです。
 実は我が住居(〇〇号室)に於きましては、既に数年前に網戸の劣化とプリーツ網戸の元々の性質である使い勝手の悪さ(開閉がスムーズでない、掃除がしにくい等々)の理由により、私費にてすべての網戸を交換済みです。
 以下に、その詳細を申し上げますと。
 南面のプリーツ大網戸2枚は元の施行業者である〇〇サッシに依頼し、網部分のみ交換。
 東面5カ所のプリーツ網戸は民間リフォーム会社に依頼し、枠ごとすべてをロール式網戸に交換するとの大々的リフォーム工事を実施済です。
 付け加えますと、北面の普通網戸2枚に関しましては、3年程前の貴社長谷工による第1回大規模修繕の際に修繕期間中網戸を預けるとの有料オプションを利用し、その際に「網交換オプション」も追加し私費にて新しく交換しております。
 以上の理由により、我が住居(〇〇号室)の場合、今回の全戸網戸一斉交換には「反対」の立場を取らせて頂きたく存じます。
 当該議案が住民の賛成多数で議決され工事が実施される場合に関してですが。
 修繕積立金(あるいは管理費?)から今回の工事費用を拠出する場合、住民間での明らかな不公平が生じてしまいます。
 もしも賛成多数で「修繕積立金」にて工事実施の場合、私どもの希望と致しましては、費用総額を全戸数30で按分した金額を「修繕積立金」より返金願いたく考えております。
 「網戸が共用部分にあたる」(??)との調査を事前に怠り既に網戸交換を実施した私どもの落ち度も認めますが、網戸が劣化するもう少し早期に、管理会社よりその辺の情報を頂戴したかった事実も主張させて頂きたく存じます。
 加えて、長谷工実施の第1回大規模修繕時の「網交換オプション」の実施が各戸の個別私費扱いとなった件に関して、今回のように“共用部分”扱いとしなかった事実との整合性の程も不可解です。
 以上、何卒ご善処の程、お願い申し上げます。

 (以上、本日私が記した「意見書」全文を引用したもの。)


 最後に、私論に入ろう。

 これ、明らかに長谷工担当者の“はやとちり” あるいは“悪意ある詐欺行為” であろう。

 マンション各戸の網戸が共用部分??であり「修繕積立金」にて修理可能、な訳があり得ない。
 そんな事がもしもまかり通るならば、「窓」とて同様扱いとなろう。 例えば「うちの子が窓割ったから、修繕積立金にて修理して!」との住民の嘆願が通用する訳があり得ない事は、誰が考えたとて歴然だ。 私費負担にての修理に決まっているじゃないか!!

 しかも、マンション各戸の窓や網戸のレイアウトは住居ごとに大幅に異なる。 私が住む住居は角部屋のため、窓(網戸)が四方に数多く存在する。(角部屋かつ隣室との接触面積が少ないため、東西南北すべての部屋に窓が配備されている。)
 それに対し中部屋の場合、窓(網戸)の数はさほど多くない事だろう。
 それら全部の住居の網戸を「修繕積立金」にて修理した場合の費用を等分割するとするならば、当然ながら網戸が少ない住居からクレームが出る事であろう。

 明日当該意見書を提出する予定でいるが、この事案に対して私が「結膜下出血」を悪化させてまで気をもまずとて済むような予想もしている。
 我が家同様、既にプリーツ網戸をロール式網戸にリフォーム済みの住居が多い事も想像可能だ。

 それにしても長谷工さんよ。

 住民が“血のにじむ思い”で毎月積み立てている「修繕積立金」を深い思慮なく暴利をむさぼる“あぶく銭”と化す事を慎むべきだ! 
 いくらマンション住民たちが素直かつ無知だからと言って、それに便乗する悪徳商法押し付けはいい加減にして欲しいものだ。

 確かに、経済的には余裕がありそうな面々が暮らす我がマンションだが……
 それにしても、「悪」は「悪」として叩き潰さねば!! 
 この私こそが「結膜下出血」による真っ赤な目で、今後の成り行きをしかと監視するぜ!

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