(写真は、私が普段使用している“安物イヤリング”の数々。)
私は、耳にピアスの穴を開けていない。
それには多々の理由があるが、耳に穴を開けたくない一番のきっかけとなった決定的事件があったのだ。
そのエピソードから語ろう。
今を遡る事40年少し前頃医学部にてパラメディカルを学んでいた学生時代に、病院実習が必修として義務付けられていた。
その実習分野内項目の一つとして、実際の患者さん相手の「耳朶穿刺を伴う止血時間判定検査」があった。
学生同士での採血実習は耳朶・腕静脈共々既に数多く経験を積んでいたものの… 大学病院にての実際の患者さん相手の耳朶穿刺は緊張が頂点に達したものだ。
ただ、私は覚悟を決めていた。
初心者学生達の間で一番多発する失敗とは、穿刺の思い切りが悪くて血液必要量に届くべく穴が開かないことだ。 その場合、患者さんの耳を何度も刺し直さねばならず患者さんに幾度も痛い思いをさせるし、失敗した事が歴然と患者さんにバレてしまう。
それだけは避けたいと覚悟を決めた私は…
一番最初の患者さんの耳を、思い切り刺したのだ!
その際自分の指を患者さんの耳の裏側にあてがうのだが、力が強すぎると必然的に耳を貫通して自分の指まで刺してしまう事態となる…
(やってしまった…)と思ったもののもう遅い。 患者さんの耳の表裏、及びあてがっていた私の指から血が滲み出てくる…
ただ裏表同時出血のため、患者さん自身は耳を貫通した事態は把握出来ていない。
とにもかくにも検査に必要な血液を十分に採取できた事を良しとして、私は患者さんの耳の表裏に2枚の小さい傷テープを貼りつけ検査を終えた。
そうしたところ、患者さんは「ありがとうございました。」とおっしゃって検査室から出て行かれた。
何とも申し訳なく思いつつ、その直後に私は担当教官にこっそりと“耳を貫通した”事実を告げた。
その回答とは、「よくある事だよ。特殊疾患でもない限り、直ぐに出血は止まるから大丈夫だ。 ただ患者に感染症がある場合は感染の危険性があるため、貫通して自分の指まで刺さないよう気を付けるように。」
そのお言葉を心に刻み、その後は患者さんの耳を2,3度刺すことはあれども、貫通にはくれぐれも留意した。
その事件をきっかけとして、私は耳を貫通する穴を開けてまでピアスを通す必要は無いと、元医学関係者としての結論を出した訳である。
そうこうして、私は一生涯に渡り“ピアス”を使用しない方針を貫いている。
その代わりに“安物イヤリング”のお世話になる日々だ。
冒頭写真の“安物イヤリング”に話題を移そう。
参考だが、本日午前中に当該gooブログ編集画面にて 2013.09.05公開の「大歩危舟下りと石のミュージアムショップ」がランクインしていたことが本日のエッセイを綴るきっかけとなった。
当該バックナンバー冒頭写真に、石のミュージアムショップ「ラピス大歩危」にて買い求めたイヤリング3点の映像を公開している。
ただ残念ながら、それらのうち2点は既に片方を紛失済みだ。
要するに、何故私が普段使いのイヤリングとして安物しか購入しないのかと言えば、これぞその理由である。 ピアスと異なり、イヤリングは必ずや片方(いや、両方同時に落とした事も数多いが)は知らぬ間に紛失する性質のものなのだ。
それ故にイヤリングとは“消耗品”と私は捉えている。 だからこそ自ずと安物を買う事となる。
(もちろんこの私も冠婚葬祭用として、安物ではないイヤリングも保存している。 それらに関してはまったく別の場所に保管してあるため、今回は写真撮影を避けた。)
少しだけ、写真の安物イヤリングの説明をさせていただこう。
写真下段左側だが、これは千代紙を折って作成したレアものだ。 一度も実際に使用した事は無いが、箱付きのためそのまま保存している。
下段右側は、安物イヤリング群の中で一応(あくまで一応の範疇だが)一番高価なスワロフスキー製のイヤリングだ。 娘との旅中に宿泊したホテルにて展示販売していたため購入した。 原石が何か箱に書かれていた記憶があるが、箱を捨て去っている今となっては既に忘れ去っている。 娘が洋服とカラーコーディネートしつつ、このスワロフスキーを使用してくれている事実こそが嬉しい。
写真の何処にあるかも定かでないが、美術館のミュージアムショップにて購入したベネチアングラスの深紅のイヤリングも撮影されている。
娘も共用しているイヤリング類だが、何故か(耳の形状によるのか?)娘よりも私の方が断然紛失し易いため、記念品的性質のあるイヤリングは、私は普段使用しないように心掛けている。
上記写真の“安物イヤリング”類は、あくまでも現在使用中のもののみだ。
我が若き時代も含めると、私にとっては消耗品である“安物イヤリング”購入にどれ程の財産(小遣いと言うべきだが)を注ぎ込んだかと振り返るに…
我が30歳独身時にマンション一室を購入し、独身時代に単独でローン完済を成し遂げた事実と比較すると。
何とも金銭的に取るに足りない割には、これらイヤリング類は私を日々活気付かせてくれる趣味である事を再認識させられる。
今後益々年老いても、この“安物イヤリング”購入に満足出来る趣味を続行したいものだ!
私は、耳にピアスの穴を開けていない。
それには多々の理由があるが、耳に穴を開けたくない一番のきっかけとなった決定的事件があったのだ。
そのエピソードから語ろう。
今を遡る事40年少し前頃医学部にてパラメディカルを学んでいた学生時代に、病院実習が必修として義務付けられていた。
その実習分野内項目の一つとして、実際の患者さん相手の「耳朶穿刺を伴う止血時間判定検査」があった。
学生同士での採血実習は耳朶・腕静脈共々既に数多く経験を積んでいたものの… 大学病院にての実際の患者さん相手の耳朶穿刺は緊張が頂点に達したものだ。
ただ、私は覚悟を決めていた。
初心者学生達の間で一番多発する失敗とは、穿刺の思い切りが悪くて血液必要量に届くべく穴が開かないことだ。 その場合、患者さんの耳を何度も刺し直さねばならず患者さんに幾度も痛い思いをさせるし、失敗した事が歴然と患者さんにバレてしまう。
それだけは避けたいと覚悟を決めた私は…
一番最初の患者さんの耳を、思い切り刺したのだ!
その際自分の指を患者さんの耳の裏側にあてがうのだが、力が強すぎると必然的に耳を貫通して自分の指まで刺してしまう事態となる…
(やってしまった…)と思ったもののもう遅い。 患者さんの耳の表裏、及びあてがっていた私の指から血が滲み出てくる…
ただ裏表同時出血のため、患者さん自身は耳を貫通した事態は把握出来ていない。
とにもかくにも検査に必要な血液を十分に採取できた事を良しとして、私は患者さんの耳の表裏に2枚の小さい傷テープを貼りつけ検査を終えた。
そうしたところ、患者さんは「ありがとうございました。」とおっしゃって検査室から出て行かれた。
何とも申し訳なく思いつつ、その直後に私は担当教官にこっそりと“耳を貫通した”事実を告げた。
その回答とは、「よくある事だよ。特殊疾患でもない限り、直ぐに出血は止まるから大丈夫だ。 ただ患者に感染症がある場合は感染の危険性があるため、貫通して自分の指まで刺さないよう気を付けるように。」
そのお言葉を心に刻み、その後は患者さんの耳を2,3度刺すことはあれども、貫通にはくれぐれも留意した。
その事件をきっかけとして、私は耳を貫通する穴を開けてまでピアスを通す必要は無いと、元医学関係者としての結論を出した訳である。
そうこうして、私は一生涯に渡り“ピアス”を使用しない方針を貫いている。
その代わりに“安物イヤリング”のお世話になる日々だ。
冒頭写真の“安物イヤリング”に話題を移そう。
参考だが、本日午前中に当該gooブログ編集画面にて 2013.09.05公開の「大歩危舟下りと石のミュージアムショップ」がランクインしていたことが本日のエッセイを綴るきっかけとなった。
当該バックナンバー冒頭写真に、石のミュージアムショップ「ラピス大歩危」にて買い求めたイヤリング3点の映像を公開している。
ただ残念ながら、それらのうち2点は既に片方を紛失済みだ。
要するに、何故私が普段使いのイヤリングとして安物しか購入しないのかと言えば、これぞその理由である。 ピアスと異なり、イヤリングは必ずや片方(いや、両方同時に落とした事も数多いが)は知らぬ間に紛失する性質のものなのだ。
それ故にイヤリングとは“消耗品”と私は捉えている。 だからこそ自ずと安物を買う事となる。
(もちろんこの私も冠婚葬祭用として、安物ではないイヤリングも保存している。 それらに関してはまったく別の場所に保管してあるため、今回は写真撮影を避けた。)
少しだけ、写真の安物イヤリングの説明をさせていただこう。
写真下段左側だが、これは千代紙を折って作成したレアものだ。 一度も実際に使用した事は無いが、箱付きのためそのまま保存している。
下段右側は、安物イヤリング群の中で一応(あくまで一応の範疇だが)一番高価なスワロフスキー製のイヤリングだ。 娘との旅中に宿泊したホテルにて展示販売していたため購入した。 原石が何か箱に書かれていた記憶があるが、箱を捨て去っている今となっては既に忘れ去っている。 娘が洋服とカラーコーディネートしつつ、このスワロフスキーを使用してくれている事実こそが嬉しい。
写真の何処にあるかも定かでないが、美術館のミュージアムショップにて購入したベネチアングラスの深紅のイヤリングも撮影されている。
娘も共用しているイヤリング類だが、何故か(耳の形状によるのか?)娘よりも私の方が断然紛失し易いため、記念品的性質のあるイヤリングは、私は普段使用しないように心掛けている。
上記写真の“安物イヤリング”類は、あくまでも現在使用中のもののみだ。
我が若き時代も含めると、私にとっては消耗品である“安物イヤリング”購入にどれ程の財産(小遣いと言うべきだが)を注ぎ込んだかと振り返るに…
我が30歳独身時にマンション一室を購入し、独身時代に単独でローン完済を成し遂げた事実と比較すると。
何とも金銭的に取るに足りない割には、これらイヤリング類は私を日々活気付かせてくれる趣味である事を再認識させられる。
今後益々年老いても、この“安物イヤリング”購入に満足出来る趣味を続行したいものだ!