原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

「ウィーンフィルニューイヤーコンサート2021」 ー vol.2 ー

2021年01月03日 | 音楽
 (冒頭写真は、毎年ウィンフィルニューイヤーコンサートの舞台となっているウィーン楽友協会ホール。 ネットより転載したもの。)


 2019夏に、我々母娘はウィーンへ旅に出た。

 その当初の第一目的は、このウィーン楽友協会ホールにて本場ウィーンのオーケストラ公演を鑑賞することにあった。

 ところが何と不運なことに、楽友協会ホールの年に一度の4日間の休館日と、我らの旅程である娘の勤め先の夏期休暇がピタリと重なってしまったのだ! 
 やむを得ずオーケストラ公演はウィーン国立歌劇場にて観賞することとし。  楽友協会へは外部の見学のみに訪れざるを得なかった。😫 

 ウィーン到着初日の早朝に大雨の中シェーンブルン宮殿を訪れた後、空旅で疲れ果てた身体に鞭打って、このウィーン楽友協会を訪れた。

 その際に私が撮影した写真を、以下に紹介させていただこう。

           

           

           

 束の間の訪問だったが、現地を訪れ外観を見学したただけでも大いに感動した。



 さて、2021元旦にNHK Eテレにて放映された、表題の「ニューイヤーコンサート2021」に話題を移させていただこう。

 前回の「ニューイヤーコンサート2021」エッセイ内にも記載したが、2021年の指揮者はイタリア人のリッカルド・ムーティ氏 だった。
 全幕を通して真面目派と表現すれば良いのか、とにかく熱心に指揮に集中される指揮者との印象を抱いた。


 ここで、2021ウィーンフィルニューイヤーコンサートの演奏楽曲をネットより引用しておこう。

 1.スッペ:ファティニッツァ行進曲★
 2.ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「音波」作品148★
 3.ヨハン・シュトラウス2世:「ニコ殿下のポルカ」作品228
 4.ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル「憂いもなく」作品271
 5.ツェラー:ワルツ「坑夫ランプ」★
 6.ミレッカー:ギャロップ「贅沢三昧」★
    (ここから後半)
 7.スッペ:喜歌劇「詩人と農夫」序曲
 8.コムザーク:ワルツ「バーデン娘」作品257★
 9.ヨーゼフ・シュトラウス:「マルゲリータ・ポルカ」作品244★
 10.ヨハン・シュトラウス1世:「ヴェネツィア人のギャロップ」作品74★
 11.ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「春の声」作品410
 12.ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ・フランセーズ「クラップフェンの森で」作品336
 13.ヨハン・シュトラウス2世:「新メロディ・カドリーユ」作品254
 14.ヨハン・シュトラウス2世:皇帝円舞曲作品437
 15.ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ・シュネル「恋と踊りに夢中」作品393
 ※アンコール 
  (毎年恒例の “美しく青きドナウ” そして “ラデツキー行進曲” だが)



 ウィーンフィルニューイヤーコンサートの例年の特徴だが、本年も、ほぼスタンダードな楽曲で構成されていた。

 今年の演奏曲目の中で、私が一番インパクトがあったのは。
 後半第1曲目の、スッペ作曲「詩人と農夫」序曲だ。

 実はこの曲、我が中学生時代のブラスバンド部にて演奏した楽曲だ。
 既に3年生の夏だったが、ブラスバンド部県大会出場用に部員で選択して練習を重ねたものだ。 
 参考だが、私が所属していた中学校のブラスバンド部は過去に全国大会優勝を果たす程の伝統ある部だった。 
 他にも、自治体の専属バンドとして各種式典「消防出初め式」「成人式」「市中行進」、更には「駅の開通式」等の演奏バンドとしても活躍していた。
 私が所属していた時代にもブラスバンド県大会では、常に「準優勝」に輝いていた。(残念ながら当時、常連で優勝を勝ち取る県内中学があり、どうしてもそのバンドには叶わなかったものだ…)

 ところが…
 我が中3時の大会では、何とその「準優勝」すら叶わず、3位に落ちぶれてしまったのだ…😨 
 審査員よりの総評は「楽曲選択が難し過ぎたのではないか。 そのチャレンジ精神は買うが、自分たちの実力を見極めるのも大事…」云々…

 まさに、中学生が演奏するには超難度の演目だった。

 ただ、我々は自分らが選曲したからこそ実に熱心に主体的に、来る日も来る日も下手な練習に励めたものだ。
 それだからこそ、この楽曲の記憶が鮮明だ。


 話題を「ニューイヤーコンサート2021」に戻そう。
 第二部の最初にこの楽曲が演奏され始めた途端!
 私は直ぐに、我が中学生時代ブラスバンド部の光景が蘇った。
 今尚、すべての旋律を記憶していた!
 フルート担当だった私は、その時練習したフルートバージョンを完璧に覚えていた。 (ここはシンコペーションのリズムを正確に!)などと復習しつつ今年のニューイヤーコンサートを楽しんだものだ。

 その後も、時間があればネットにてスッペ「詩人と農夫・序曲」を一人で楽しんでいる。



 ところで今年のウィーンフィルニューイヤーコンサートも、「無観客」だった。
 振り返ると、我が国の昨年大晦日の「NHK紅白歌合戦」も“無観客”での実施だった。

 私が思うに、テレビ視聴者にとっては「無観客」舞台は要らぬ雑音が無いお陰で純粋に音楽が楽しめる気がする。
 何だか「無観客」がもたらすプラス効果故に、テレビ視聴者にとっては“得した気分”なのだが。

 皆様は、如何なる感想をお持ちでしょう??


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