原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

晩婚・高齢出産の一人娘が昨日我が家にやって来た。

2024年04月14日 | 人間関係
 この一人娘が我が家を出て、一人立ちして以降 2年近くの年月が流れている。


 まさか親としては、娘が「家を出て独立する!」との“独立宣言”をするとは夢にも思ってもいなかったのだが。
 娘のその意思は固く しかも計画力も実行力も伴っていて、その宣言の直後に自分で住む部屋を一人で見つけ賃貸借契約を段取りよく済ませて、そそくさと出て行った…


 あれからほぼ2年の年月が流れたが。

 この我が娘が、「歯科医受診は今まで通りこちらでお世話になっていた歯科医師先生にお願いしたいので、その受診時には必ず親元に立ち寄る」と約束してくれた通り。
 その後、歯科医受診がある都度、我が家に立ち寄ってくれる。

 そして夕食を3人で一緒に食べてくれるのだが、その後夜遅くになると必ずや自分の家へ帰って、決して宿泊はしない。

 
 母親の私も独身時代が人よりも十分に長かった人間であるため、そんな娘の行動・思考が理解可能な気もする。

 私の場合は、元々自身の親が好きではなかった身だ。 
 そのため大学医学部卒業後の就職先を東京と定め、郷里の家を出て現在に至っている。

 その時の我が両親に対する思いと、一人娘の我々両親(私と亭主)に対する思いは全く異なると私は判断するし、そうであると信じたい。

 もう40数年前の話になるが、私があの時単身上京を決意したのは、(後によく使っているフレーズだが)まさに、「親を捨て、郷里を捨て」ての上京だったものだ。
 その勢いを実行するべく私は上京後、特に経済面で郷里の両親の世話には一切なっていない!! 
 30歳時点で大都会首都圏に自分一人が住むマンション物件を購入した際にも、また 同じく30歳時に再び大学受験合格して再入学した後、大学院修了まで、ただの一銭たりとて親の経済力には依存していない!! すべての自己実現を自己資金にて成してきている!!!
 だからこそ、私は「親を捨て、郷里を捨て上京」のフレーズを高らかに使用可能と判断している。😡 



 話題を、我が娘に戻そう。

 「郷里を捨て親を捨てる」事に対し、頑ななまでの決意を伴った私とはまるで異なり。

 我が娘の素直さ・可愛さに、いつまでも喜べる親である事実が何よりも嬉しい。

 それはイコール、我々親どもの娘に対する接し方が誤っていなかったのは元より。 
 娘自身も、実に素直に成長してくれた挙句に「一人立ち」を自分自身の意思で成し遂げのだと捉えることが叶い。


 とにもかくにも こんなに立派に成長してくれた我が一人娘と、住む場所は異なれど。
 今度共々良き関係を築き続けていたいと、つくづく思う母親の私である。


 
 娘が帰宅して一夜明けた今日の午前中に、亭主が私に問いかける。

 「今現在特に東京の物件価格が急上昇しているので、我々が死んだ暁には〇〇(娘のこと)が単身で住む物件購入は無理だろうなあ。」
 私返して、「これ程までに物件価格が高騰した現在、大都会にて我々とて物件を買い替えるのは無理だよ。ましてや、娘が買うのも不可能だろうねえ… ただし、あの子のあの労働意欲を考えた場合、あの子が賃貸物件を借りる程度の経済力は保持し続けるであろうと思うよ。 あまり取り越し苦労せずとて、出来る限り我が子のために我々が遺産を残してやれたならば、あの子はきっと力強くこの世を渡って行けると思う!」


 親馬鹿ですが、我が家の一人娘は実に良き子に育って成長し続けてくれています…
 

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