(冒頭写真は、2023.01.28付朝日新聞より転載したもの。)
我が出身高校と言ったとて、卒業して既に50年程の年月が流れているし。
そもそも、私は大学医学部卒業後すぐに郷里を捨て親を捨てて単身上京した身だ。
しかもこの高校(城東高校だが)、在学中から何らの思い入れも無く。
時折同級生から“同窓会”の誘いが来ようが、今尚私が卒業した学校(2つの大学・院も含めて)の中で同窓会には一番参加したくない学校の位置づけだ。
この高校の何がそんなにつまらなかったのかを、ここで少し説明するならば。
とにかく中3時の受験校選択段階から、おかしな慣習を強要されたのだ。
表題に記した通り、我が出身県は国内で1,2位を争う過疎県なのだが。
その過疎県に於いては、当時 優秀男子が進学する高校と、優秀女子が進学する高校が暗黙の了解として真っ二つに決められていたに等しかった。
そして、優秀男子は〇〇高校、優秀女子は“城東高校“へ進学するとの“掟”に従わざるを得ないような雰囲気が濃厚だった。
(参考だが、優秀男子が行く〇〇高校とは元県内一の旧制中学校で生徒のほとんどが男子。 そして城東高校とは元県内最高位の女学校で、その歴史が未だ続いていて当時は生徒のほとんどが県内名家の女子だった。)
その旧態依然とした風習に大いなる反発心を抱いた私が、親に訴えて曰く。
「その風習に従うならば私は城東高校へ行かねばならないが、それは私の意に沿わない。 私としては、県内3番手の男女数が同じ高校を進学先としたい。」
それを聞いた我がアホ親どもが、案の定、「そんなアホな娘はどこにもいないよ。学力が十分にあるのに、あえて3番手の高校へ行くなど許しません!」
泣く泣く城東高校を受験して、軽く合格したのは良かったが。
入学前に“入学前説明会”があって、入学予定の生徒たちが講堂に集結したのだが。 まるで女子高のごとくの雰囲気に愕然とさせられたものだ。
入学後は私なりに勉学に励んだものの、どうも校風が私には全く合わないまま違和感だらけの3年間を無意味に過ごし、卒業に至っている。
そんな私故に、我が母校が今年3月の春の選抜高校野球大会に“21世紀枠”にて出場する、なるニュースを聞いたとて、どーでもいいのだが。😩
わが郷里の城東高校のみならず、全国規模で高校受験の「総合選抜制」が進んだ時期があったが。
その新制度のお陰で、現在では男子校・女子高を除いて、高校現場の男女数がどちらかに偏るとの弊害が解消されているのかもしれない。
今回、“21世紀枠”に選抜された郷里の城東高校も、男子数が増えた影響で野球部が創設され、その部活動で徳島大会4強入りを叶えたのであろう。
冒頭の写真内にも記載されているが、我が卒業校である城東高校が未だに“県内屈指の進学校”である事実を把握して、何だか安堵したものだ。
まあ今回、せっかく“21世紀枠”にて甲子園で闘える機会を得たその幸運を活かして。
マネジャーを含め13人との極小規模のチームらしいが、甲子園にてひと花咲かせて欲しいものではあるなあ。
(途中 文字が大きくなっている箇所がありますが、単に編集画面上のトラブルであり、筆者としましては何らの意図もありません。)