原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

女、男、とこの世の中こだわり過ぎていやしないか??

2021年02月18日 | 仕事・就職
 昨夜遅く書きっぱなした前エッセイテーマ、 「女の名を挙げときゃ済むだろうとの風潮、私も昔から忌み嫌っている!!」 に関して説明責任を果たしておこう。


 この言葉を聞いたのは、昨夜9時頃のNHKニュース報道内でだった。

 「五輪組織委員会会長」次期候補として橋本聖子氏の名が上がっている事実に関するニュース内で、複数の街ゆく市民の街頭インタビューが放映された。
 多数派意見としては、やはり「女性をとりあげたのは良かった…」だったようだが。??(記憶に薄く間違っていたらお詫びします。)
 その中で、20代くらいの若いビジネスウーマンと思しき女性の回答が、表題のごとく「女性の名を挙げておけば済むだろうとの風潮には賛同しかねる。云々…」だったのだ。 (正確では無い場合お詫びします。)

 まさに、その通り!
 原左都子が言いたいのも、要するにそういう事だ。

 日本の政権に於いても、近い過去からずっとそれ(女性登用)ばかりが叫ばれてきている。 (我が国の場合は、叫ぶほどには実行に移っていない気もするが。)
 米国の新大統領バイデン氏など、新政権発足初っ端から“女性登用(及び黒人登用も)を実行に移している。 (こちらに関しては、まだ政権発足後時間が経過していないため、登用された女性陣の仕事ぶりの評価が不能であろうが。)


 ここで、原左都子自身の経験を語らせて頂こう。

 私の場合、やはり理系(医学部)出身である事実が大いに身を助けていると総括出来そうだ。
 とにかく大学教育に於いて、一人前の医学者として社会進出後即戦力となるべく徹底的に教育・育成された後に就業への道のりを歩んでいる。
 そこには何らの“男女”差の垣根など存在し得なかった。
 
 ただ就業後に、女子の中には“婚姻目的の早期退社希望者はやはり多かったと言えよう。

 私個人に関してはそもそも “婚姻は後回し"の位置付けだったためか、医学業務を遂行するに当たり何らの障壁も無いままに。 
 順調に積極的に医学業務に励み20代後半期には職場長に任命され、年上男性の部下も多く持った事に関しては、過去に何度も公開している。
 当時は未だ“女性登用”なる目標を掲げる職場が皆無だった時代背景だ。 必ずや実力主義に基づく人事だったものだ。

 その後も再度学生になった身にして、医学を筆頭にいくらでも食い扶持があった。

 更には30代後半期には教員への道程も開けたが、その際も、「女だからどうのこうの…」なる中傷ややっかみに遭遇することは一切なかった。

 さすがに教員として年度途中で晩婚の上妊娠に至った際には、こちらから「出産退職」を申し出た。 この時ほど“妊娠・出産”とは職場や生徒達に多大なる迷惑を及ぼすとの事態を、思い知った事は無かったとも言えよう。
 皆が表向きは我が出産を祝い送り出してくれたが。 我が退職後の後任教員を突如募集・採用せねばならなず混乱を来した学校現場に、再度ここでお詫び申し上げておこう。


 そうこうして出産後の次なる我が就職先が、前日までのエッセイに綴った理化学研究所だった訳だが。
 この時の様子に関しては昨日綴ったばかりのため、皆さんも記憶に新しいことだろう。
 やはり何らの“男女差別”などとは無縁の、あくまでも実力主義の就職先だった。 (少し復習させていただくと、当時40代後半期子持ちの私が20名の応募の中、たった一人のみ“業務実行力”があるとの理由で採用されるに至った。)
 我が医学専門力がものを言ったとの結論に達するが。

 その後も50歳過ぎて、某学習教室フランチャイズ経営者・指導者に応募した時にも学科試験を難なく通過し採用されたものの…  これに関しては“赤字撤退”汚点が残ったのは確かだ… 😵 
 ただこれとて、その理由が決して「女」だからということではない。 単に我が信条に従い“早期撤退”との結論を出しただけの話だ。



 最後に、表題の「女、男、とこの世の中こだわり過ぎていやしないか?」との我が言及に関する結論を述べよう。

 あくまでも私論に過ぎないが。

 如何なる分野、如何なる就業先とて。
 やはり採用側は“仕事自体の能力”を一番に吟味するべきではあるまいか。
 採用側こそにそれが元々叶っていないが故に、男女に限らず入り口から排除されてしまう“人材”が存在してしまう事実を指摘可能な気もする。


 原左都子の現在までの就活に於いては。
 「女」であるが故に切り落とされた経験は一度足りとて無い事実を語って、まとめとさせて頂こう。