原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

“電力自由化”、我が家は早期に切り替えた

2021年02月07日 | 時事論評
 (冒頭写真は、昨日2021.02.06付朝日新聞別刷「be」between “電気の購入先を変更しましたか?” と題する記事内の図を転載したもの。)


 この記事の調査結果をみると。

 「はい」が35%、 「いいえ」が65% 。
 
 我が感覚としては意外や意外、電力自由化制度を利用していないご家庭が多数派のようだ。


 表題の通り、我が家は比較的早期に東京電力から東京ガスへの変更に踏み切った。
 その理由とは、東日本大震災時の福島原発事故後の東電対応のいい加減さ、ずさんさに嫌気がさしていた故だ。
 もちろん東京ガスに切り替えたとて、電気自体は東電が発電したものを利用するのは承知の上だが…
 それでも少なくとも“窓口”を他社に移行することにより、今後の東電との直接接触は回避可能と考えた。


 同時に、東京ガスより電話営業があったのも事実だ。
 それに即刻「切り替えます!」と返事すると、すぐに担当者が我が家までやって来た。

 この女性担当者氏との会話内容を、当エッセイ集バックナンバーにても披露しているが。

 私とさほど年齢が変わらないと思しきベテラン女性が、大まかなその利点に関して説明した後。
 東京ガスへ切り替える事による“特典”の詳細を語り始めた。

 まずは、「ポイントが溜まる」こと。
 (これに関しては。 既に4年間程東京ガス電気を利用している我が家だが確かにポイントは溜まる!!  参考だが、そのポイントを「クオカード」に替えたり、最近では「楽天ポイント」に替える等々の手段にて有効利用している。) その換算率の詳細の公表は避けるが、我が家の会計を牛耳っている立場として、ポイントを私が自由采配出来ることが嬉しいとのことかな。😜 

 次なる利点だが。
 東京ガスのホームページが見放題で、その中に料理のレシピが無料で日々利用可能…
 と、女性担当者が言い始めた時点で、我が反発心がむき出しになった!!
 「女を捕まえると営業の皆さんが料理の話をし始めることはよく経験しますが、これ、“料理嫌い”女性にとっては屈辱でしかないですよ!」
 すぐさま担当女性が、「失礼致しました。 レシピなど見なくても難なく料理が出来る女性もいらっしゃるでしょうね…」
 私が更に反発して、「そういう事ではなくて、女を捕まえたら料理の話をすれば済むとの展開は勘弁して欲しい、と日頃から苛ついている女も存在するのですよ!」
 そこでさすがのベテラン営業女性の対応力だ。
 「おっしゃるとおりです」と応えたか否かの記憶はないが。
 すぐさまきっぱりと話題を変え、電力自由化契約に持ち込んだ。
 そして、その場での我が家の「東京ガス」との電力自由化契約が成就したとのいきさつだ。



 話題を、冒頭写真の朝日新聞記事に戻そう。

 この記事内で、何故「電力自由化」が進まないか等々に感する読者の解答が記されている。

 やはり「原発」関連の懸念点が多数のようだ。
 「いつまでも原発から撤退しない電力会社からこちらも撤退」とあるが。 
 私見だがそれって我が家と見解は一致するが、他社に切り替えたとて結局その電力会社からの送電である事実を理解できているのだろうか??

 あるいは、「原発に執着する電力会社から天然ガス会社に変更してスッキリ」とのご意見もあるが、地元に「天然ガス」を供給している電力会社があるのはラッキーだろう。 ただその場合、電気料金が大幅に高騰する(した)ことと想像する。??

 とにかく当該電力を原子力でなく「再生可能エネルギー」に依存することを望む回答が多い。 その思いは十分に通じるが…

 
 ただ、我が国民の多くがそれに依存できる電力体勢を国家が構築するのは先のまた先どころか…

 未だ原子力推奨を貫く国家からの助成金目当てで、原子力発電を容認している地方自治体が我が国に実存する現実に於いて。

 「電力自由化問題」とは実に困難な課題である事実を、今更ながら再認識させられる思いだ…