原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

この “ぼろバッグ” をロードレース用に娘より譲り受けてから10年

2019年11月09日 | 雑記

 (写真のバッグは、娘が中高生時学校の体操着入れに使用していたもの。)

 

 明日は、我がロードレース出場の日だ。

 心配していた天気だが東京地方は11月に入ってからの好天続きのお陰で、絶好のロードレース日和が期待できそうだ。

 先程から、ロードレース出場の準備を始めたのだが。

 何故、この“ぼろバッグ”を10年前に娘からロードレース用に譲り受けたのかに関しては、事情があった。 出場するロードレース会場に、当初「荷物預かり場所」が設置されていなかったのだ。 では出場者は一体何処に持ち物を置いていたかといえば。  何と、グラウンドトラックの中の芝生上にそれぞれが雑然と置く方式がとられていた。 

 これじゃあ盗難が発生して当然と思いつつ私は、やむを得ず“失ってもよいもの”を取りそろえてロードレース会場へ持参した。 バッグは冒頭写真のぼろ、カメラは以前使用していた古物、タオル類もぼろ、金銭や貴重品類はウェストポーチに入れて身につけそのままレースに出場した。

 案の定、盗難が頻発していた模様だ。   ある時、レース後出場者女性が携帯にて電話しているのを端で聞いたことがある。 「荷物をグラウンドに置いていたら全部盗られたのよ。 携帯だけは身に付けていたけど、帰りの交通費も無くて困っているから迎えに来て。」

 これ、明らかにロードレース主催者である区の責任だ。  (箱根駅伝出場者等著名ランナーも含め)3千人規模の出場ランナーが参加するイベントに、何故「手荷物預かり所」を設置しないのか!   と内心怒っていたら、その翌年よりボランティアによる「手荷物預かり所」が設置された。 

 

 さて、冒頭写真のバッグに話題を移そう。

 このバッグは、娘の私立中校入学時に「体操服入れ」として娘と一緒に選び購入したものだ。 小学校までの体操服入れは小さいサイズだったが、中高生ともなると体型も大きくなる故それ相応の収納量を要することとなる。  ショッピングついでに娘を引き連れて、「体操服入れ」として適当なバッグを探させこのバッグを娘が選択した。 

 本日先ほど、このバッグを1年ぶりに出してきたところ、娘が当時の興味深い談話を始める。

 どうやら、このバッグは中高生の間では“ブランドもの”だったようだ。 娘の同級生女子達がこれを見て、「FreesKids」店舗へ行ったんだ! と羨ましがったとの娘の本日の談話だった。

 そう言えば、娘の中学校入学時に新しい腕時計を購入してやらず、私が使っていた古いブランドものを使用させた時にも、同様の反応が押し寄せたと聞く。  いやはや凄いものだ、中高生の“ブランドかぶれ”は。 これぞアホ親どもが子供にもたらす「負の所産」に他ならないのだろう。

 

 明日私は、ロードレースに出場します!  

 この1年間ランニング練習にて頑張り続けた成果を存分に発揮するべく、最善を尽くします!!