原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

皆さん、藪蚊にはくれぐれもご用心!

2016年05月05日 | 医学・医療・介護
 (冒頭より、見苦しい映像を披露して恐縮です。 現在の我が両足首を後方から撮影したもの。 本日つい先ほど撮影した写真だが、ご覧のように右足首が左足首の3倍程の太さに腫れ上がっている。



 還暦過ぎた今尚、足首の細さが自慢の一つの私が、何故このようなみっともない姿にならざるを得なかったのかについて説明しよう。

 来る5月21日開催“皇居ランニング大会”へエントリーしその出場を2週間後に控えている私は、現在ランニング練習最後の仕上げ期間に入っている。
 普段は主にジム併設の室内走路に於いてランニング練習を実施しているが、ランニング大会に臨むためには野外にての走り込みが欠かせない。 そこで4月初旬頃より自宅近くの陸上競技場併設大規模公園にて練習に励んでいる。

 5月に入り気温が上昇する中、5月2日(月)にも当該大規模公園へランニング練習に出かけた。
 巷では既に公園に藪蚊が発生しているとのニュース報道も見聞していた。 メディア報道に於いては、昨年流行した「デング熱」やこの冬南米で流行した「ジカ熱」予防撃退手段として、都内大規模公園内で藪蚊発生状況に関して調査中との様子だ。

 実は私は昨年も自宅近くの大規模公園内でのランニング練習中に、2度藪蚊にさされる被害に遭っている。 おそらく6月頃の事だったが、その時も蚊に刺された足の部位が腫れたものだ。 ただ、上記写真程までには腫れ上がらず、執拗なまでの痒みに日々耐えていると自然治癒した記憶がある。
 それにしても昨年あの“執拗な痒み”に日夜耐え抜いた記憶が鮮明な私は、今年こそ藪蚊ごときにやられてはなるまい!なる決意と共に、公園にてランニング練習を重ねていた。

 4月からのランニング練習にてタイムが短縮される日々に自己満足しつつも、観察力旺盛な私は木陰に「藪蚊」が発生しているのを見逃していない。


 一旦原左都子の注釈だが、「藪蚊」と「家蚊」とでは見た目が全く異なる。
 その事実に関しては、数年に渡り野外にてランニング練習を積んでいる私は経験的に十分理解している。 確かに自然環境に近い大規模公園程、藪蚊が発生し易い事だろう。

 ここで、「藪蚊」に関する説明文を“広辞苑”情報より引用しよう。
 「藪蚊」とはヤブカ族の蚊の総称。 大きい黒色の蚊で体と足に白斑がある。 藪の中などにすみ、昼間吸血し、さされると痛い。 俗に、藪や木立の中にすむ大形で黒色の蚊の総称。

 さて、我が5月2日のランニング練習に話を戻そう。
 確かに我が目(還暦過ぎた現在尚不思議と十分な視力に恵まれ未だ老眼鏡不要なのだが)で、木立の中に“大きい黒色で体と足に白斑がある蚊”を発見した! これにやられたら昨年のごとく我が足に“執拗なまでの痒み”がもたらされる。 とっとと帰宅せねば! …… 
 ところが残念な事に、我が体内は既に藪蚊に攻撃されていたのだ…

 右足首に激しい痒みが襲い、腫れ始めたのは2日後の5月3日夜中からの事である。 (冒頭写真の解説をするなら、藪蚊に刺された部位は右足首左下の赤い点の箇所だ。 この一ヵ所を刺されたのみなのに、何故か腫れは足首上下周囲にまで広がってしまい、赤く腫れたすべての部分に激しい痒み感がある。)
 昨日5月4日には個室美容院の予約があり、行かねばならない。 (こんなみっともない足で…)と思いつつ予約を実行するためにミニスカ姿で私は出かけた。 意外や意外、誰も私の足首の腫れに気付かない事に安堵した。
 それに安堵したとしても、昨夜など前夜に増して“激しい痒み”に苛まれ、一晩中眠れやしない。 
 そうこうして先ほど撮影したのが、我が3倍に腫れ上がったみすぼらしい右足の醜態だ…


 ところで私がこの右足首の腫れにもかかわらず落ち着いていられるのは、元医学関係者故であるため皆様ご安心下さいますように。

 以下に、ネット情報より「蚊に刺されて激しい痒みに襲われると同時に患部が腫れあがっている」との訴えに応える情報を紹介しよう。 
 蚊に刺されて腫れるのは、何度か蚊にさされ蚊の唾液に対するアレルギーができた(抗原に感作された)からです。 おもしろい?ことに生まれたての赤ちゃんは、まだ感作されていないので蚊にさされても赤くなったりしません。
  逆に高齢になって免疫力が低下すると、蚊にさされても反応が出なくなってきます。
  ということで、質問者さんは、今とても免疫力が強くてそういうのに反応しやすい元気な時期なのかも。年を取って来るとそういうのもおさまる可能性があります。
  基本的には、蚊に刺されないように蚊よけのスプレーなんかをうまく利用することでしょうね。それと、市販薬でも虫さされのアレルギーに対するプレドニゾロン(ステロイド)が少量ですが入ったクリームが売ってますので、そういうのを早めに塗っておくのもいいかもしれません。
 (以上、ネット情報より一部を引用したもの。)

 元々医学経験者として「免疫学」基礎研究実績を積んでいる私としては、上記の回答内容の一部に疑問符を提示したい気もする。
 例えば私の場合、高齢に至るにつれアレルギー反応が過剰になっていく自覚があるのだ。
 上記回答者が言わんとするところの、「蚊に刺されても反応が出なくなる高齢者」年代とはずっと先のことかもしれない。

 
 もしかしたら一生に渡り田舎に暮らす人達にとっては、(免疫学的意味合いで)藪蚊ともずっと仲良く共存しつつ暮らしておられるのであろう事が考察出来るような気もする。
 ところが都会暮らしが長くなっている人間が突如として「藪蚊」と遭遇すると、その打撃を真正面から受けざるを得ず、アレルギー過剰反応に苦慮するのかとも分析する。

 何はともあれ我が右足首の腫れが治ってくれないことには、連休明けに「女優オーディション」にも行けない有様だ。 (えっ? 還暦過ぎて、まだそれに行く気だったの?!? との読者の皆様の蔑んだ声が我が耳に響き渡るが…