昨夜(2月10日)のNHKニュース7を視聴していた私は、冒頭のニュースに(朗報との意味合いで)驚かされた。
それによれば上記表題の通り、ここに来てやっとこさ理研(独立行政法人 理化学研究所)が小保方晴子元研究員に対する措置に踏み切るようだ。
昨年12月に小保方氏の自主退職を認める形となっている理研は、このままうやむやに「STAP細胞」一連の事件に関してすべての事実をもみ消す魂胆か、とも推測出来た。
そして最悪の場合、国民がこの事件を時間の経過と共に忘れ去る事を利用し何もなかったふりをして、安倍政権が掲げている国内最高の研究機関への「格上げ」措置をまんまと美味しく享受する魂胆かとも訝しく思っていた。
そんな原左都子の憶測の中、既に自主退職してしまっている小保方氏に対して、理研側がどこまでの処分が可能なのかに関しては、尚不透明とのようだ。
以下に朝日新聞本日(2月11日)記事より、当該事件に関する報道より一部を要約引用しよう。
STAP研究不正問題で、理研は10日関係者の処分を発表した。 論文筆頭著者の小保方晴子元研究員は懲戒解雇に相当するとした。 ただ小保方氏は昨年12月に既に退職しているため、実際には処分できない。 また、研究費の返還請求や刑事告訴も検討中だという。
同時に、共著者である若山照彦氏に関しては理研客員主管研究員から外し、同じく共著者であり理研チームリーダーでもあった丹羽仁史氏に関しては文書による厳重注意、当時神戸センター長だった竹市雅俊氏は譴責処分としたとのことだ。
小保方氏の論文捏造・改ざん疑惑に関しては、元々理研就業規定にて判断すると懲戒解雇も免れなかったものらしい。 だが本人の心理的負担を懸念して退職を認めたものの、不当当事者に当たるため今回処分相当を公表したとのことだ。
理研側から小保方氏への返還請求内容に関しては、検証実験費用約1500万円や、論文を書くための研究費など。(これぞ原左都子の私見として膨大な金額と推し量り、理研側から早期に詳細を公表して欲しいものだ。)
理研側からの刑事告発はその対象者が誰なのかも含め、今後1~2ヶ月で結論を出すらしい。
更には、小保方氏がこれまで弁護人として依存してきた代理人 三木秀夫弁護士は、「お話する事はない」と繰り返した。
若山照彦 山梨大学教授は、「当時の(理研)研究室の主宰者として責任を痛感している。 今後は教育と研究に取り組むことで責任を全うしたい」とコメントしているが、山梨大学側は今後の対応を検討するべく動いている。
理研は、STAP論文執筆指導役の(元我が国の再生細胞研究元祖)笹井芳樹氏についても相当する処分を決定したとの事だが、現在故人故に公表を控えたとのことだ。
(以上、朝日新聞2月11日朝刊記事より、原左都子のアレンジを多少交えつつ紹介。)
原左都子の私事及び私論に入ろう。
元医学関係者であり理研にもアルバイトの立場で勤務経験がある私は、昨年2月に発表された「STAP細胞発見!」との科学分野のトピックス的ニュース速報に飛びつくと同時に、当初よりその「胡散臭さ」を嗅ぎ取っていたとも言える。
それ故、理研内にて発生したこの事件の顛末を昨年1年間に渡り、ずっと見守って来た。
その片鱗を、我がエッセイ集2014年12月14日公開の 「STAP細胞 やっぱり見つかんな~~い」なる表題エッセイより、ここで振り返ることとする。
本エッセイ集に於いて2014年中に綴り公開した STAP関連エッセイ を以下に列挙させて頂こう。
2月3日 「実験好きと理系頭脳とは相関し得るのか?」
3月12日 「STAP細胞騒動は基礎研究体質のいい加減さを露呈した」
4月3日 「STAP騒動、私なら未熟者扱いされるより捏造を認めたい」
4月10日 「4/9小保方会見、むしろ科学者として墓穴を掘った」
5月10日 「5/8理研調査委『STAP論文取下げ』記者会見を論評する」
5月21日 「小保方論文“切り貼り”は何故『改ざん』と確定されたか?」
6月4日 「STAP論文すべて撤回で、今後の小保方氏の行く末は?」
6月14日 「理研の新法人化は当分棚上げにするべき」
7月2日 「小保方氏って、未だ理研から給与貰ってるの?」
7月29日 「小保方氏はもはや不正疑惑から逃れられない」
8月5日 「笹井副センター長自殺はSTAP不正を証明したも同然」
10月25日 「STAP事件は“必然”だったか“偶然”だったか!?」
昨年2月時点で既に私は、ニュース報道内で小保方氏が語った「STAP細胞は偶然出来ました。簡単に出来ました!」なる文言に大いなる疑義を抱いたからこそ、上記疑惑を我がエッセイ内で公開した。
我が直感が冴えていたかのごとく、翌月3月には早くもSTAP研究のいい加減さの程が共同研究者氏より露呈した。
その後STAP疑惑が全国的に広まった時点で、小保方氏が自ら弁護士を雇い自費にて記者会見を執り行った。 この内容があまりにもお粗末だった事は国民の皆様もご記憶の事であろう。
結果として科学誌ネイチャー小保方論文には取り下げ措置が下され、小保方氏が一時所属していたハーバード大学研究室も小保方氏を切り捨てた。
ここはもはや、小保方氏の勤務先である理化学研究所が小保方氏を即刻懲戒免職にでもするのかと思いきや、小保方氏を理研に出勤させ、理研の監視下に於いてSTAP再生実験を本人にさせると言い始める…
その給与を国民の血税から支払うのか? けしからん! と私が憤っていたところ、 な、な、なんと! 小保方氏を溺愛していたとの噂があり、我が国の再生細胞研究の大御所であられた理研神戸研究所副センター長 笹井氏が理研内で自殺するとの予想だにしない展開と相成った。
季節が巡り、どうやら小保方氏は理研調査委による厳しいSTAP細胞再生実験に於いても、STAP細胞を再生不能であったたらしい。
「原左都子エッセイ集」に於いてこの1年間に渡り、STAP細胞事件を追跡し続けて来た。
我が昨年2月当初の疑惑通り、残念ながら「STAP細胞」なるものが実存しなかった事実が決定的との結論がやっと出つつある。 今後科学者を目指す若き人材には、こんな歴史的不祥事を繰り返さない事を、是非共願いたいものだ。
(以上、「原左都子エッセイ集」バックナンバーより要約引用。)
最後に原左都子の私論でまとめよう。
理研が(現在に於いても国内最高科学機関の地位を維持したいが故の)理研たる所以を貫くためには、今回の「STAP細胞事件」に対する“みそぎ”を必ずや通過するべきだ。
遅ればせながらも理研自体がその措置に前向きに取り組んだ事態を、ひとまず評価したい。
(何の科学力も無さそうな)下村文科相がどうやら以前より“小保方ファン”である事も尻目に、今回理研上層部が思い切って小保方氏処分に踏み切った事実は高評価出来よう。
ただ、私には冒頭に掲げた懸念点がある。
まず一点、既に理研が自主退職を認めた小保方氏に対して本気で今後懲戒解雇・刑事告発をする気があるのか? (下村文科相の後ろ盾が気になる思いだが…)
もしも安倍政権が「とっとと理研を新しく再生するためには、国民の間で知名度が高い小保方を犠牲にするのが一番手っ取り早い手段」なる安易な政権パフォーマンスで小保方氏切り捨てを公表しようとの魂胆だとしたら…
小保方氏など元々科学者たり得なかった事実が明白な事を鑑みると、懲戒免職・刑事告発はやむを得ないとして、小保方氏一人を厳重処分して済ませようなどとの安易な考えが許される訳もない。
加えてこのような国家の貧弱な対応では、“天下”の「理研」にはいつまでも無能な上級研究者達がのさばり続ける事が見え見えだ。
更には末端研究者達はこれまた上司の縁故で雇われ続ける慣習が永遠と続き、今後何ら組織変革が望めない事を想像出来てしまうことろがもっと怖い…。
それによれば上記表題の通り、ここに来てやっとこさ理研(独立行政法人 理化学研究所)が小保方晴子元研究員に対する措置に踏み切るようだ。
昨年12月に小保方氏の自主退職を認める形となっている理研は、このままうやむやに「STAP細胞」一連の事件に関してすべての事実をもみ消す魂胆か、とも推測出来た。
そして最悪の場合、国民がこの事件を時間の経過と共に忘れ去る事を利用し何もなかったふりをして、安倍政権が掲げている国内最高の研究機関への「格上げ」措置をまんまと美味しく享受する魂胆かとも訝しく思っていた。
そんな原左都子の憶測の中、既に自主退職してしまっている小保方氏に対して、理研側がどこまでの処分が可能なのかに関しては、尚不透明とのようだ。
以下に朝日新聞本日(2月11日)記事より、当該事件に関する報道より一部を要約引用しよう。
STAP研究不正問題で、理研は10日関係者の処分を発表した。 論文筆頭著者の小保方晴子元研究員は懲戒解雇に相当するとした。 ただ小保方氏は昨年12月に既に退職しているため、実際には処分できない。 また、研究費の返還請求や刑事告訴も検討中だという。
同時に、共著者である若山照彦氏に関しては理研客員主管研究員から外し、同じく共著者であり理研チームリーダーでもあった丹羽仁史氏に関しては文書による厳重注意、当時神戸センター長だった竹市雅俊氏は譴責処分としたとのことだ。
小保方氏の論文捏造・改ざん疑惑に関しては、元々理研就業規定にて判断すると懲戒解雇も免れなかったものらしい。 だが本人の心理的負担を懸念して退職を認めたものの、不当当事者に当たるため今回処分相当を公表したとのことだ。
理研側から小保方氏への返還請求内容に関しては、検証実験費用約1500万円や、論文を書くための研究費など。(これぞ原左都子の私見として膨大な金額と推し量り、理研側から早期に詳細を公表して欲しいものだ。)
理研側からの刑事告発はその対象者が誰なのかも含め、今後1~2ヶ月で結論を出すらしい。
更には、小保方氏がこれまで弁護人として依存してきた代理人 三木秀夫弁護士は、「お話する事はない」と繰り返した。
若山照彦 山梨大学教授は、「当時の(理研)研究室の主宰者として責任を痛感している。 今後は教育と研究に取り組むことで責任を全うしたい」とコメントしているが、山梨大学側は今後の対応を検討するべく動いている。
理研は、STAP論文執筆指導役の(元我が国の再生細胞研究元祖)笹井芳樹氏についても相当する処分を決定したとの事だが、現在故人故に公表を控えたとのことだ。
(以上、朝日新聞2月11日朝刊記事より、原左都子のアレンジを多少交えつつ紹介。)
原左都子の私事及び私論に入ろう。
元医学関係者であり理研にもアルバイトの立場で勤務経験がある私は、昨年2月に発表された「STAP細胞発見!」との科学分野のトピックス的ニュース速報に飛びつくと同時に、当初よりその「胡散臭さ」を嗅ぎ取っていたとも言える。
それ故、理研内にて発生したこの事件の顛末を昨年1年間に渡り、ずっと見守って来た。
その片鱗を、我がエッセイ集2014年12月14日公開の 「STAP細胞 やっぱり見つかんな~~い」なる表題エッセイより、ここで振り返ることとする。
本エッセイ集に於いて2014年中に綴り公開した STAP関連エッセイ を以下に列挙させて頂こう。
2月3日 「実験好きと理系頭脳とは相関し得るのか?」
3月12日 「STAP細胞騒動は基礎研究体質のいい加減さを露呈した」
4月3日 「STAP騒動、私なら未熟者扱いされるより捏造を認めたい」
4月10日 「4/9小保方会見、むしろ科学者として墓穴を掘った」
5月10日 「5/8理研調査委『STAP論文取下げ』記者会見を論評する」
5月21日 「小保方論文“切り貼り”は何故『改ざん』と確定されたか?」
6月4日 「STAP論文すべて撤回で、今後の小保方氏の行く末は?」
6月14日 「理研の新法人化は当分棚上げにするべき」
7月2日 「小保方氏って、未だ理研から給与貰ってるの?」
7月29日 「小保方氏はもはや不正疑惑から逃れられない」
8月5日 「笹井副センター長自殺はSTAP不正を証明したも同然」
10月25日 「STAP事件は“必然”だったか“偶然”だったか!?」
昨年2月時点で既に私は、ニュース報道内で小保方氏が語った「STAP細胞は偶然出来ました。簡単に出来ました!」なる文言に大いなる疑義を抱いたからこそ、上記疑惑を我がエッセイ内で公開した。
我が直感が冴えていたかのごとく、翌月3月には早くもSTAP研究のいい加減さの程が共同研究者氏より露呈した。
その後STAP疑惑が全国的に広まった時点で、小保方氏が自ら弁護士を雇い自費にて記者会見を執り行った。 この内容があまりにもお粗末だった事は国民の皆様もご記憶の事であろう。
結果として科学誌ネイチャー小保方論文には取り下げ措置が下され、小保方氏が一時所属していたハーバード大学研究室も小保方氏を切り捨てた。
ここはもはや、小保方氏の勤務先である理化学研究所が小保方氏を即刻懲戒免職にでもするのかと思いきや、小保方氏を理研に出勤させ、理研の監視下に於いてSTAP再生実験を本人にさせると言い始める…
その給与を国民の血税から支払うのか? けしからん! と私が憤っていたところ、 な、な、なんと! 小保方氏を溺愛していたとの噂があり、我が国の再生細胞研究の大御所であられた理研神戸研究所副センター長 笹井氏が理研内で自殺するとの予想だにしない展開と相成った。
季節が巡り、どうやら小保方氏は理研調査委による厳しいSTAP細胞再生実験に於いても、STAP細胞を再生不能であったたらしい。
「原左都子エッセイ集」に於いてこの1年間に渡り、STAP細胞事件を追跡し続けて来た。
我が昨年2月当初の疑惑通り、残念ながら「STAP細胞」なるものが実存しなかった事実が決定的との結論がやっと出つつある。 今後科学者を目指す若き人材には、こんな歴史的不祥事を繰り返さない事を、是非共願いたいものだ。
(以上、「原左都子エッセイ集」バックナンバーより要約引用。)
最後に原左都子の私論でまとめよう。
理研が(現在に於いても国内最高科学機関の地位を維持したいが故の)理研たる所以を貫くためには、今回の「STAP細胞事件」に対する“みそぎ”を必ずや通過するべきだ。
遅ればせながらも理研自体がその措置に前向きに取り組んだ事態を、ひとまず評価したい。
(何の科学力も無さそうな)下村文科相がどうやら以前より“小保方ファン”である事も尻目に、今回理研上層部が思い切って小保方氏処分に踏み切った事実は高評価出来よう。
ただ、私には冒頭に掲げた懸念点がある。
まず一点、既に理研が自主退職を認めた小保方氏に対して本気で今後懲戒解雇・刑事告発をする気があるのか? (下村文科相の後ろ盾が気になる思いだが…)
もしも安倍政権が「とっとと理研を新しく再生するためには、国民の間で知名度が高い小保方を犠牲にするのが一番手っ取り早い手段」なる安易な政権パフォーマンスで小保方氏切り捨てを公表しようとの魂胆だとしたら…
小保方氏など元々科学者たり得なかった事実が明白な事を鑑みると、懲戒免職・刑事告発はやむを得ないとして、小保方氏一人を厳重処分して済ませようなどとの安易な考えが許される訳もない。
加えてこのような国家の貧弱な対応では、“天下”の「理研」にはいつまでも無能な上級研究者達がのさばり続ける事が見え見えだ。
更には末端研究者達はこれまた上司の縁故で雇われ続ける慣習が永遠と続き、今後何ら組織変革が望めない事を想像出来てしまうことろがもっと怖い…。