じんせい2度なし

かほぱぱの独り言

マニュアルと良識

2010年08月27日 | 本と雑誌

個人的には、標準化とかマニュアル化とかは非常に大事なことだと思っています。
ただ、その先にというか、その上に「オリジナリティ」を加えることが一番の楽しみであり、大切なことだと思って、仕事も私生活も過ごしています。
それが、変化に対して柔軟に対応できるようになる近道だと思っているから。
とはいえ、マニュアル化できていないことの多さに驚きますけどね。
「良識」での判断とは、いわば自分の過去の思考や行動の蓄積や生活の基盤を問われているんだと思います。
ということは、やはり大事なのは経験や勉強ということなんでしょうか。

一勝九敗 (新潮文庫) 一勝九敗 (新潮文庫)
価格:¥ 460(税込)
発売日:2006-03

ユニクロ・柳井会長にはお会いしたことがあるだけに、本を読んでも説得力を感じます。
▶毎日、同じことをやることが文化になってきてしまう。
 同じことを続けると、創意工夫しなくなるし、思考が硬直化する。
▶マニュアルにない事に直面した場合、まず「良識」で判断すべきなのだ。
 マニュアルは原則を書いたもので、仕事の最低標準ラインの底上げのためにある。
▶一直線に成功するということは殆どありえないと思う。
 成功の陰には必ず失敗がある。
 当社のある程度の成功も、一直線に、それも短期間に成功したように思っている人が多いのだが、実態は多分一勝九敗程度である。
 この失敗に蓋をするのではなく、財産ととらえて次に生かすのである。
 致命的な失敗はしていない。
▶もう一つ大事なことは、計画したら必ず実行するということ。
 実行するから次が見えてくるのではないだろうか。
 リーダー本人が主体者として実行しない限り、商売も経営もない。
 頭の人いいと言われる人に限って、計画や勉強ばかり熱心で、結局何も実行しない。
 商売や経営で本当に成功しようと思えば、失敗しても実行する。
 まためげずに実行する。これ以外にない。
▶あらゆる計画は机上の空論だ、と思っている。
 いかに努力して計画しても、現実にブチ当たってみるまでは分からないことが多い。
 逆に、自分で計画しないと机上の空論さえもできず、実行することも出来ない。
 計画完了後の自分の姿を予想するのが計画。自分の姿を見ようとしたら、計画して失敗するのが一番いい。
 あ、これはこう計画していたんだけれども、ここが違ったな、ということが分かり、次はこういうふうにしようとトライする。
 このことが成功につながると思う。