カンニングの中島が急性リンパ球性白血病による肺炎のため20日に35歳の若さで亡くなった。相方の竹山が弔辞を博多弁で彼に語りかけるように。「中やん! 読むんじゃなくて、しゃべるわ。お前よかったな。昔は全然こんなんじゃなかったのに、みんな見に来てくれてすごいことになっとる。お前と2人でコンビ組んで、漫才やれて、お笑い芸人やれて本当に幸せやった。ありがと」言って最後に「ほなな」で結んだが見ている私も思わずうるうるときてしまった。竹山が回りに声をかけ参列者は900人にものぼった。最後のお別れのとき号泣したそうだがその間は涙も見せず立派の一言だ。
このコンビは2年ほど前に私の大好きな番組の一つ「エンタの神様」で人気が出てきて、さあこれからと言うときに病に倒れた。病気の方も順調によくなり来年の春には復活できそうと聞いていたので早く舞台に戻ることを楽しみにしていた。
二人は小学校からの親友でお笑いの世界へ飛び込んだものの30歳を過ぎるまで稼ぎが少なく苦しい生活であったようだ。中島が入院してから竹山は孤軍奮闘し、最近はこれも私の好きな「探偵ナイトスクープ」のリポーターをやっているが切れキャラはまったく見せず彼には好感をもっている。
竹山は稼ぎのいくらかはお前のお陰だと言って治療費を援助していたようである。
「そっちに行ったらまたやろや」と約束していたが、それまで竹山はどういう風にやるのであろう。一人で続けるのか新たに誰かとコンビを組むのか。今回の葬儀で竹山の好感度は間違いなくアップしたことだろう。
それにしても35歳の死とは早すぎる。独身の長男と同い年ではないか。
合掌