先程、ときおり愛読している公式サイトの【東洋経済オンライン】を見たりしている中で、
『 高齢者に死をもたらす「熱中症」の甚大リスク 』、
と題された見出し記事を見たりした。
私の住む地域に於いては、気象庁より7月29日に梅雨開けが宣言されて、
何かと熱さに苦手な私は、 いよいよ熱い夏の日々が続くのかょ、微苦笑をしたりした・・。
そして私は夏模様として、容姿は制服のようになった半袖のスポーツシャツ、或いはアロハシャツ、
長ズボン、そして夏の帽子を深くかぶり、サングラスを掛け、ウォーキング・シューズで足元を固め、
そして紳士バックを園児のように斜め掛けにして、颯爽と歩いたりしている。
しかしながら陽射しが燦燦と照らす青空の中、歩いたりすると汗ばみ、
ハンドタオルで顔をふいたりし、ときおり扇子を取りだして扇(あお)いだりしているが、
汗がひたたり落り、微苦笑したりしている。
やむなくハンドタオルで顔などを拭いながら、できる限り樹の下にある歩道を歩いているが、
炎天下の道もあるので、高齢者の私でも、人生は気合いだ、と自身を叱咤激励をしたり、
或いは冬の寒さを思い浮かべて、 足早に歩いているのが実情である。
こうした時、ときおり ♪しあわせは 歩いてこない だから歩いて ゆくんだね・・
と何かと単細胞の私は、1968年(昭和43年)の頃に流行(はや)った【『三百六十五歩のマーチ』の歌を心の中で唄い、
歩く時もある。
このように私は、水前寺清子さんが唄った『三百六十五歩のマーチ』の歌に、
ときおり叱咤激励されて、 何とか健康寿命の範囲にいられるので、
作詞された星野哲郎さんに感謝をしながら、 私にとっては心身のビタミン剤だ、と思いを深める時もある。
やがて休憩ねぇ、と思いながら、小公園に寄り、幾重か大きな樹の下にあるベンチに座り、
コンビニで買い求めたペットボドルの煎茶を飲み、水分補給をしたりしている。
こうした根底には、高齢者は、脱水を起こしやすい要素をいくつも持っていて、
放置すると、寝たきりや認知症を招く結果になりかねない、と学んだりしてきた。
そして脱水にならないことは、やはり喉の渇きを感じる前に、
こまめに水分補給は大切だ、 と思いながら実施してきた。
そして私は、もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
32度前後を超えた熱い時の場合は、やむなく利便性の良い路線バスに乗り、
バスの車内の冷気に甘えて、帰宅することもある。
もとより高齢者の私が、熱中症で倒れて救急車で搬送されて、
気が付いたら病院のベットの上だったことは、 私も困苦するし、
世の中の多く御方にご迷惑するので、私なりに自己防衛策としている。
こうした中で、猛暑が続く中は、私は自宅の近くを15分前後を歩くことが多くなっている。
そして帰宅後は、熱い季節の習性として、洗面所で水で顔を洗った後は、
エアコンの冷気に身も心もゆだねて、過ごすことが多くなっている。
このような猛暑に対して熱中症の対策をしている私は、
今回の《・・高齢者に死をもたらす「熱中症」の甚大リスク・・》改めて真摯に学びたく、 記事を精読してしまった。
この記事は、医療ジャーナリストの梶 葉子さんの寄稿文であり、
【東洋経済オンライン】に2018年7月4日に配信され、
少し古い昨年の記事であるが、もとより「熱中症」も時空を超えた難題であるので、
私を含めた高齢者の御方と共有致したく、あえて転載をさせて頂く。
《・・高齢者に死をもたらす「熱中症」の甚大リスク
熱中症が起こりやすい季節が到来した。
昨日は、熱中症の疑いで76歳男性が亡くなったことが明らかになった。
国を挙げての啓発活動が功を奏し、熱中症による重症化率・死亡率は減少傾向だという。
だが、その中で高齢者の死亡率・死亡者数だけは、飛び抜けて高い。
そこから見えてくるのは、超高齢社会、老々介護、孤立、貧困など、今の日本社会の現実そのものだ。
☆高齢者の死亡者数は、若年~壮年者の数倍
熱中症に詳しい帝京大学附属病院高度救命救急センター長の三宅康史教授による調査では、
2012年以降、各年6~9月の熱中症の死亡者数は、70歳未満に限ってみれば50人前後だ。
ところが70歳以上の人では、一気に300人以上に跳ね上がる。
日本はすでに超高齢社会。高齢化率は30%に迫り、
2025年までには「団塊の世代」が全員後期高齢者になり、
百寿者は2017年の段階で6万8000人近くに上る。
その中で、心身が弱り、持病を抱え、在宅で闘病したり、介護を受けて生活する高齢者が急増している。
これが熱中症による高齢者の死亡数が際立つ要因の一つだと、三宅教授は考えている。
「基本的に高齢者の熱中症と、スポーツや屋外の肉体労働などでかかる若年~壮年の熱中症とは、
分けて考える必要があります。
若い人たちの場合、特に最近はみんな気を付けて、水分や休憩を取るし、
もともと体力もあるので、軽症で済む場合が多い。
しかし、高齢者の熱中症は、異なります。
暑さで食欲が落ちて、脱水気味になった上に、糖尿などの持病が悪化していたり、
普段から低栄養だったり、虚弱(フレイル)になっているなど、
熱中症以外のさまざまな要素が重なって、複合的に起きることが多い。
そのため、重症化しやすく、回復も遅いのです」(三宅教授、以下同)
☆高齢者の場合、家での日常生活の中にこそ、熱中症のリスクがある。
年をとって体力・気力が弱れば、毎年やっていたことも、だんだんとできなくなってくる。
いつも元気な祖父母や両親も、後期高齢者になり、
さらに80歳を過ぎてくれば、子どもや孫には見せないところで、衰えてきているかもしれない。
例えば、夏布団と冬布団の入れ替えができず、
冬の羽毛布団をそのまま使っていたり、衣替えまで手が回らず、
ヒートテックの下着や厚手のシャツを着ていたりする。
気温の差を感じにくくなって、コタツがついていたり、
エアコンのスイッチが、冷房に切り替わっていなかったりする。
中には、部屋にエアコンがなかったり、あっても電気代を心配して使わないこともある。
☆糖尿病、高血圧の高齢者は注意
さらに「老々介護」では、介護者も高齢で認知症があるなど判断力や認知機能が衰え、
季節に応じた適切な生活を送ることが難しくなってくる。
炎天下に買い物に行って倒れたり、足が弱って近くのスーパーにも頻繁には行けなくなったりして、
食材やペットボトルなどを十分に補充できないこともある。
そういった状態で真夏日や熱帯夜が続くと、慢性的な食欲不振や睡眠不足から少しずつ体調を崩し、
熱中症になっていく。
高齢者は、日常的に多くの薬剤を服用している場合も多く、そこにもリスクが潜む。
「たとえば、糖尿病がある方は、多尿になるので水分が失われて、脱水になりやすい。
末梢神経の感覚が鈍くなるため、暑さを感じにくく、
上着の脱ぎ着など、適切な温度管理が難しい場合もあります。
また、高血圧で服用する降圧薬は、心機能を下げて血圧を下げるため、
血液の循環が低下し、体内の熱を体表に運びにくくする危険性があるし、
利尿薬は当然、排尿を促すので、脱水気味になります。
いつも服用している薬剤であっても、熱中症の季節にはリスクになることもあると心得て、
十分に注意をすることが必要です」
三宅教授によると、独居や高齢者のみの世帯で、
家族とも疎遠で、隣近所とも付き合いがないなど孤立している場合、
発見が遅れて重症化しやすいという。
特に「老々介護」では、介護者が先に倒れてしまうと、
被介護者も救われず、同時に複数の死者が出てしまうこともある。
この2、3年、猛暑の中、閉め切った室内で、
老夫婦や高齢の親子・きょうだいが亡くなって発見されたというニュースを目にすることも、
まれではなくなっている。
世の中に、これだけ熱中症の啓発が溢れていても、十分に届かない人や、届いても自分たちだけでは
対処が難しい人も少なくないのだ。
☆週に2回は親に電話して確認を
昔は、冬期に高齢者が亡くなると
「残念ながら冬を越せなかったねぇ。今年は特に寒かったから・・・」
という会話が交わされたものである。
だが、昨今は「夏を越せなかったねぇ・・猛暑だったから・・」
に変わりつつある。
「熱中症の季節には、家族や周囲の人が、いつも以上に気に掛けることが大切です。
電話をする回数を増やす、頻繁に様子を見に行く、ちょっと声を掛ける。
そういったことで、具合が悪そうなのがわかって早めに対処すれば、重症化せずに済みます。
今後ますます在宅が推進され、家で過ごす高齢者が増えることで、リスクは一層高まります。
行政も含めて、高齢者の熱中症対策は喫緊の課題ですね」
対策は身近なところから。とりあえず夏の間は、週に1度の親への電話を2回以上にするとしよう。・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。
記事を読み終わった後、特に《・・今後ますます在宅が推進され、家で過ごす高齢者が増えることで、
リスクは一層高まります。・・》の具体例を多々教示されたりした。
私たち夫婦の両親は、無念ながら家内の母だけとなっている。
ここ7年は、家内の母は介護・要の身となって、 長女の家内と次女の家内の妹は、
逐次連絡しあって交互に、 家内の母宅に殆ど宿泊して、
家内の母の食事、洗濯、掃除、或いは通院の付き添いなどしている。
こうした中、家内が我が家にいる時は、
夕食前のひととき、家内の母に安否の電話連絡をしている。
そして家内の母に対して、私たち夫婦が驚いたりしたことのひとつとして、
特に熱い季節には、水分を制限して、トイレに通うことに敬遠する為か、
エアコンの温度設定が30度前後としていることであった。
こうした状況を知った家内は、母に対して、服用している薬を配慮した上で、
「熱中症」は天敵ょ、水分補給を十二分にして、少なくとも27度にして、秋のお彼岸まで
乗り切ってよねぇ、と言ったりしている。