夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

日本の社会保障制度の年金、医療、介護の基盤は、働いて下さる現役世代の諸兄諸姉に高齢者は支えられて・・。

2020-08-04 12:37:57 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市の片隅に住む年金生活の75歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、築後41年を過ぎた古ぼけた一軒屋に住んでいる。

そして私より5歳若い家内も、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。




こうした中、過ぎし2週間前の頃、調布市より私宛に、

『後期高齢者』の保険証が送付されてきた。

何かしら令和2年8月1日から保険証がカードサイズに変更となり、
カードサイズに小さくなります、と公報されていた。

https://www.city.chofu.tokyo.jp/www/contents/1218431204921/index.html
★【調布市 公式ホームページ】===>『後期高齢者医療制度』★
    ==>図1-2 後期高齢者医療被保険者証の見本(令和2年8月1日以降)サンプル

私は昨年度の9月に75歳となり『後期高齢者医療被保険者証』を使用してきたが、
本日、整形外科に通院しているので、
新たなカードサイズになった後期高齢者医療被保険者証』を持参したりした。



先程、後期高齢者医療被保険者証』に同封された『後期高齢者医療制度のしくみ』の小冊子を見ていたら、
改めて気付かされたことに、微苦笑してしまった・・。

『後期高齢者医療制度の財政』に於いて、
医療費は、患者負担分を除き、約1割を被保険者の皆さんからの保険料でまかない、
約5割は公費(国・都・区市町村)、
約4割はその他医療保険制度(現役世代の方)からの支援金によって、
まかなわれています、
と明記されていた。

こうした実態を改めて学んだ後、年金制度も同じだよなぁ・・と微苦笑をしたりした。





過ぎし2017年度の公的年金は、国から年金が支払われたが、
55兆円のうち約7割は、働く世代の人たちが納める保険料。
約2割は国が集めた税金、
残りの約1割は、公的年金のために積み立てているお金などが充てられた、

と学んだりした。

そして改めて55兆円のうち約7割は、働く世代の人たちが納める保険料、と知ったりした。



ここ数年、個人消費が延びない限りは、民間会社は剰余金が豊富でも、設備投資には積極的になれず、
結果として働いて下さる方の給与は、物価を上回る実質賃金の増加は困難となり、益々消費低迷となっている。

そして私は、何かと働いて下さる現役の諸兄諸姉に注視するのは、
もとより日本の社会保障制度の年金、医療、介護の基盤は、
高齢者が使う費用は、その時の現役世代が保険料や税で負担する財政方式(賦課方式)を取っているので、
働いて下さる現役世代の諸兄諸姉が、その時の高齢者を支えている現実からでもある。 

そして年金も現役世代が払う保険料で、高齢者に年金を支給する「世代間扶養」の仕組みを取っているので、
団塊の世代が65歳を過ぎた現在、社会保障を長らく支えてきた団塊の世代が、
「支えられる世代」となって、若い世代に重い負担を強いることになってしまった現状である。


             
          

私も40代の頃は、給与から『厚生年金』が差し引かれて、

こんなに差し引かれるのかょ、と微苦笑したりしてきた。

或いはこの当時、たまたま家内の父と年金の話題になった時、
『お義父(とう)さんは、年金生活を始められたが、5人でひとりをささえる時代であるが、
僕たちが年金生活を始める頃は、3人でひとりをささえる時代と思われるので、大変ですょ・・』
このような意味合い言葉を、私は家内の父に苦笑しながら言ったりしたことがあった。


             

周知の通り、失われた15年での中、政治は混迷、経済は低迷、そして社会も劣化した後、
ここ10年は特に、たえず短期に成果を問われる勤務となっている。

そして大企業の正社員であっても、常時リストラ時代と称せられ、
多くの会社は正社員は6割、契約社員、アルバイトなどは4割、と知り、深く憂いたりしてきた。

或いは国税庁による「民間給与実態統計調査」に寄れば、
1人あたりの年間平均給与は、継続的に下がり続け、
平成16年には438.8万円だったのが、やがて10年過ぎた平成26年には415.0万円と知ったりした。
                   
こうした過酷の中で働いて下さる現役世代の諸兄諸姉の人たちは、このように熾烈な状況の中で奮戦する中、
「世代間扶養」の原則に基づいて、保険料のひとつ『厚生年金』を支払って下さり、
数多くの私たちの年金生活は支えられている現実がある。

更に私は、昨今学んだことは、《・・年収700万円世帯の手取り収入は、15年前に比べて50万円も減った。・・》
こうした現実に、無力な私は、瞼(まぶた)が熱くなってしてしまった。

                                    

まして今年は、新型コロナの悲惨な影響で、経済は激変している中、
このような状況下て働いて下さる諸兄諸姉に心情を深めてきた私は、
年金生活をしている私としては、
改めて働いて下さる諸兄諸姉に感謝を深めている・・。
コメント
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