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夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

笑顔で逝った或る母親が遺した30年分の日記、高齢者の男性の私は学び、瞼(まぶた)が熱くなり・・。

2019-02-22 16:34:57 | ささやかな古稀からの思い

先程、ときおり愛読している公式サイトの【 NEWSポストセブン 】を見ている中、
『 笑顔で逝った母が遺した30年分の日記 』と見出し記事を見たりした。

私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活の74歳の身であるが、
私の父親は私が小学2年の時に病死されて、残された私の母にすがり、
私たち兄妹は育てられたりした。

こうした中、一時は生活に困苦し、貧乏を実感した時代もあったが、
やがて母は60歳を過ぎた頃には、御自身の趣味に満喫できる生活となり、
この後、満78歳の誕生日を迎えてまもなく、婦人系のガンで病死した。

このような私の母であったが、もとより私たち兄妹にかけがえのない母親であり、
何かと人並みの生活ができるように半生は孤軍奮闘していたので、
私はたえず母親に感謝をしている。

こうした母親に信愛してきた私は、私は母が40歳の頃に、
新聞紙に同封されたチラシの白紙の裏面に、
日記らしい身近な文書の数々を少し見たことがあったりした・・。

こうしたことを思い馳せて、この記事の《・・笑顔で逝った母が遺した30年分の日記・・》を
読んでしまった・・。

            

この記事は、『女性セブン』の2019年3月7日号に掲載された記事のひとつであり、
関連の公式サイトの【 NEWSポストセブン 】に2019年2月21日に配信され、
無断であるが転載させて頂く。

《・・
笑顔で逝った母が遺した30年分の日記

「すべての困難は、あなたへの贈り物を両手に抱えている」とは、
『かもめのジョナサン』などで知られるアメリカの作家リチャード・バックの名言。

苦労や悲しみを乗り越えた先には必ず、希望にあふれた未来がある──。
そんな言葉を実感させるエピソードを、32歳の主婦Aさんが紹介する。

             

「何してるの?」。
病室の扉を開けた私は、あっけに取られてしまいました。
なぜって、入院中の母が、DA PUMPの『U.S.A.』ダンスを踊っていたんですから。

「簡単よ。あなたもやろう」。
そう言って笑顔を見せる母が1か月後、60歳の若さで帰らぬ人になるなんて、
その時は思ってもみませんでした。

母より2歳年上で銀行勤務の父はプライドが高く、高卒の母をいつもバカにしていました。
気に入らないことがあると、皿を投げつけたり、母を殴ったり・・・。

そんな生活の中でも母は、
「ママは、香ちゃんと一緒だから幸せだよ」、
「大丈夫。怖いことはすぐに終わるからね」
そう言って笑ってくれました。

苦しい生活の中から100万円を貯めた時、母はキッパリと離婚。
その後、保険の外交員になり、私を大学まで出してくれました。

そんな母が不調を訴えたのは、一昨年のこと。
診察を受けた時は、緊急手術が必要なほど進行した食道がんでした。

しかし、術後は順調。
病室でも苦しんでいる様子は見られなかったのに、突然の死。
私はなかなか心の整理をつけられませんでした。

母の葬式から2か月ほどたったある日、遺品の中から、日記を見つけました。
表紙には、看護師さん宛に「必ず捨ててください」というメモが貼ってあったのですが、
看護師さんに渡す前に急死したようで、遺品の箱に入れられていました。

             

日記には、母の本音が30年分綴られていました。
父から受けたDVの恐怖、保険会社で受けたパワハラ、そして、闘病生活のつらさも・・・。

「痛い、眠れない。看護師さんに背中をさすってもらう」、
「つらい・・・つらいよう」、
「いっそのこと殺してほしい」

母の笑顔の裏側を垣間見た私は、
なぜもっと早くその本音に気づき、支えられなかったのか。

母の笑顔を言い訳にして、甘えてきた自分への怒りと後悔で、立ち上がれませんでした。

ふと気づくと、5歳になる私の娘が、扉の隙間から心配そうに私の様子を見ていました。

生前母がいつも、
「あなたの笑顔が、家庭を明るく照らすのよ」 
そう言ってくれたことを思い出し、すぐに笑顔を作り、娘を抱きしめました。

この時自分も、母同様に家族を笑顔で照らしていきたいと心に決めました。
それこそ母が生涯をかけて教えてくれた愛の形だと思うから。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした

            

この記事を読みながら、私は母が40歳前後、生活が困窮していた時代を思い浮かべて、
チラシに綴っていたことを私は思い重ねて、瞼(まぶた)が熱くなったりした・・。

私は、こうした人生の深淵を的確にまとめられた文章に、圧倒的に感銘させられたりした・・。

コメント
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