夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

『野に咲く花のように』・・♪

2007-04-21 14:39:00 | 定年後の思い
昭和57年頃の夏、私は会社の業務が多忙で夏季休暇も半分程しか取れなかったので、
近場の熱海の外れにある赤根崎のリゾート・ホテルに2泊3日で宿泊した。

家内は茶事を高校生の頃から習っていたので、
私は結婚してから色々と和事に関しては、家内から影響を受けたりしていた。
茶花、花入、茶碗、掛け軸などを知り、四季の移ろいも改めて知りはじめた・・。

結婚して、三年後に家を建てた時、心の勢いとして、茶室まで設けた。

私は茶事に関しては無知であったが、
免許状の昇進と礼金の仕切りのような暗黙の約束事を知った時は、
不思議な世界と思ったりしていた。

リゾート滞在の折、休暇前は睡眠不足であったので、よく寝ていた。
昼下りのひととき、庭園にある茶室で茶事があるので、
支配人から家内が誘われ、私も末席としてお供した。

掛け軸、花入、茶花も簡素で、
素朴な茶碗で抹茶を頂いたりした。

茶室から庭園に出で、家内と散策した時、
『野に咲く花のような茶事であったね・・』
と私は家内に言った。

家内は微笑んでいた・・。

庭園は夏の光を受けていたが、外れにある松林は海上からの風が吹き、肌には心地よかった。

古人の利休が、花は野にあるように、という明言は私なりに知っていたが、
私はこの時以来、人生信条として『野に咲く花のように』と掲げて、
年賀状などで明記し、たびたび公言したりしている。




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風光(かぜひか)る朝を迎えて・・♪

2007-04-21 08:26:00 | 定年後の思い
東京の郊外は、快晴の朝のなり、五月の中旬のような陽気となっている。

常緑樹の新芽は伸び、落葉樹の若葉は陽射しを受けてきらめいている。

ときおり微風が吹くと、樹木の枝葉が揺れ、薫風のような風が吹き抜けていく・・。

こうした情景を煎茶を飲みながら、ぼんやりと見詰めている。

私は9時過ぎに歯科医院に歯の治療を受けに駅前まで外出する。
川沿いの遊歩道を歩く予定であり、ここ一週間ばかり歩いていないので、
樹木の移ろいが何よりの楽しみのひとつである。

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