夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

旅の始まりは、月の光・・♪

2005-10-23 17:15:00 | 定年後の思い
新潟港を10時30分に離れた『らいらっく号』は、
翌朝の4時10分に小樽港をめざして出港した。

専用のテラス付きの特等A個室は、想像したよりテラスが広めであった。
夕食はデイナー付きであったので、
昼食をラーメンとビールにし、家内はサンドイッチにした。

部屋に戻った後、テラスから日中の海は
雲の間に晴れ間が広がっているのを眺めながらビールを呑む。
朝、東京駅7時12分発の新幹線に乗る為、
早朝に家を出たので、眠くなり、ベットにもぐり昼寝をする。

午後4時過ぎに、大浴場で身体をさっぱりさせた後は、
喫煙室で煙草を吸っていたら、数多くのトラックのドライバーに会う。
フェリー船であるので、彼らは業務で休息のひとときで、
楽しげに話し合っているのに好感を持つ。

ディナーの際、小樽ワインの辛口を注文し、家内と呑みながら食事をする。
こうした旅先の夕食も私共は、長年楽しんできた。
歳を重ねる度に、食べ物にこだわりを持つのは、多くの人が経験するのだろう、と思っている。

部屋に戻り、夜の海を眺めた。
月の光の帯が、遠方から波間を通して、
あたかもテラスに向かって部屋に差し込んでいるように思えた。

その後しばらくすると、月は空高く昇ると、
海上の一辺に月の光の溜(た)まり場となり、この範囲に月の光を寄せ集めていた。

コメント
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