ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

日本囲碁界の現状

2012-12-09 16:08:19 | 囲碁

以前から、私は日本の囲碁界は井山本因坊、山下名人、張栩棋聖を中心に回っていると思っていたし、書いていたが、対戦成績を見ると、この3人に羽根九段、高尾九段、河野九段の3人が加わった6強で回っているようである。そこで過去1年間の7大タイトル戦の予選を含めた対戦成績を調べてみた。NHK杯などの早碁と世界戦は含んでいない。

その結果は下記のようである

井山本因坊 6強対戦 27勝7敗、それ以外の対戦 17勝0敗

張栩棋聖  6強対戦 9勝15敗、それ以外の対戦 9勝3敗

山下名人 6強対戦 7勝10敗、それ以外の対戦 9勝3敗

高尾九段 6強対戦 8勝10敗、それ以外の対戦 17勝6敗

羽根九段 6強対戦 8勝14敗、それ以外の対戦 16勝3敗

河野九段 6強対戦 7勝10敗、それ以外の対戦 27勝3敗

6人の中でも井山本因坊が圧倒しており、他の人はその余波を受けて負け越しになっているが、それ以外の対戦では6人合計でも95勝18敗で8割以上の勝率である。この勝敗を見る限り井山1強で第2グループに5人、それ以外は離れているとみるべきかもしれない。以前「張栩の碁が荒れている」と書いたがその反動が今は来ている感じがする。戦いを仕掛ける仕掛け方に無理がある感じがする。碁の中身をみる限り張栩、山下は他の3人より少し上の感じがするが、戦いの仕掛け方をうまく捕まえないと張栩が脱落して行くのではないかと心配している。読みの深さは感心するものがあるので張栩氏にはまた復活してほしいものだと思っている。