ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

自民党が躍進しそう

2012-12-07 10:49:58 | 社会

昨日の朝刊で、新聞各紙の選挙に対する世論調査が出ていて、自民党が単独過半数をうかがう勢いとある。やはり国民はちゃんと見ていると思う。

私が残念に思うのは維新の会の動きである。太陽の党とくっついて石原慎太郎氏を代表にしたことで党としての性格が見えなくなった。維新という名前で明治維新に例えて言うと、坂本竜馬や西郷隆盛、高杉晋作などが共同戦線を張ろうと議論しているところに、島津斉彬が入ってきたようなものである。島津斉彬は幕末で先進的考えを持った島津の殿様である。石原慎太郎氏を島津斉彬に例えるのは問題があるかもしれないが、「要するに理解があるとしても殿様だろう」というイメージがある。裏側からサポートするなら良いが、前面に出ちゃあだめだと思う。私は石原慎太郎氏は問題発言も多いが嫌いではない。しかし代表に着いたことはいただけない。こんなことなら衆議員選挙には打って出ずに地域連合を継続しておいたほうが良かったとまで思う。

維新の会と太陽の党の合体が橋下代表、石原最高顧問、くらいならイメージは随分違っただろうと思う。橋下氏が自分から「私の下に入ってください」と言いにくいことは理解できるので、主に石原氏の問題だと思っている。私が維新の会で一番評価しているのは公務員改革である。大阪で、実務を握っていた地方官僚と対立し抑えて改革を成し遂げてきている。民主党が中央で官僚を抑え込もうとして失敗したのとは大分違うと思っている。私は何度かこのブログに書いたように、最終的には日本は大きな政治があっていると思うのだが、そのためには公務員の意識改革が不可欠だと思っている。公務員が利権を求める集団ではなく、サービスで競争する集団になるかどうか、そこが見通しが立たないうちはむしろ小さな政府を志向すべきだと思っている。

維新の会は大阪の公務員の意識を変えようとして真っ向からぶつかった。選挙で勝ったことでそれはかなりの程度成功していると思う。大阪が公務員の意識改革に成功したのかどうかはまだ分からない。公務員の中には立場を守ろうとする人、本気で良いサービスを提供しようとする人、様々な人がいるはずである。住民に良いサービスをしようとしてリスクがあっても動く、提案する、と言った人たちの意見が前面に出てきて様々な新機軸が議論されるようになれば本物だと私は思っている。大阪の公務員が現状、力で抑え込まれて内心不満を持ちながら我慢しているのか、職場の雰囲気が変わったのかは私にはわからないが、一般的にこういうものは時間がかかるのでしばらく継続する必要があると思っている。その結果を見るためにも橋下氏にはまだ大阪に注力してもらったほうが良いと思う。その意味で維新の会は石原慎太郎氏の団体にはなってほしくないと思っている。

まだ選挙が行われていないので分からないが、今回の選挙は選挙のためだけにきれいごとを並べても当選できない選挙になると感じている。歴史的に振り替えると、立候補者の意識改革が始まった選挙になるような気がして期待している。