ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

金融の量的緩和は効果あるのか?

2009-12-02 11:28:52 | 経済
株価下落と円高に対応するために日銀が緊急会議を開いて金融の量的緩和をすることを決めた。話の流れからすると政府が要請したような感じがするが、私にはどうしてこれが景気対策になるのかが理解できない。

金融の量的緩和とは金利を下げて借金をしやすくすることである。しかし、現在の問題は当面の資金が不足しているというよりも、デフレで価格が下落し、長期的にみても市場の拡大が期待できないために、借金をして事業を拡大しようという意欲が出ないことにあると思う。 現状で金融緩和をすることは、中小企業に対する借金の返済猶予のように借り換えで金利負担を減らして業績の悪い会社が延命する以上の効果は無いのではないかと思う。

金利が下がることで喜ぶのはむしろ投機マネーで、借金をして原油を買うといった行動に使われるのではないかと思う。結果として、景気回復というよりは景気の不安定化につながるのではないかという懸念を持っている。

金融の仕組みは複雑なので、素人の私にはわからないような効果があるのかもしれない。誰かがこのあたりを解説してくれるとありがたいと思っている