ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

中国の住宅バブル

2009-12-27 09:12:32 | 生活
今月の上旬に、出張からの帰りに北京によって昔からの友人たちと会ってきた。写真をいくつかUpしたのでご存知の方も多いだろう。

連日、友人と飲んでいたのだが、その時の話題で感じたことが中国の住宅バブルである。どうも北京の住宅価格は東京に近いレベルまで来ている感じである。中国の場合はほとんどが高層ビルなのだが日本でよく出ている4000万円台はざらで、1億に届きそうなものもある。 そして、売り出すとすぐ売れてしまう。その買い手の40%くらいは自分で住むのではなく投資用だという。典型的なバブルの兆候だと思う。

更に、日本の場合には建物の部屋だけでなく敷地の所有権が付いてくるのだが、中国の場合には敷地の所有権はなく、土地は政府のもので長期借地権をもらうだけである。

この借地権というのが気にならないのか何人かに聞いてみたが誰もそれほど気にしていないようである。期間も60年とか70年とか人によって言うことはまちまちである。更にその期限が来たらどうなるのかは誰も知らない。まだ決まっていないような感じである。

気にならないのかと聞いたら、「もともとマンションだから土地を持つという感覚はないし、期限が来るとしても自分が死んだ後だから」というような回答だった。子供の代で期限が来るのだろうが、それは子供の才覚、というような感じだった。

中国では、現在は固定資産税も相続税もなく、政府は導入を検討しているそうである。もし導入するとすると大議論になり、その時に抱き合わせで土地の所有権が出てくるのかもしれない。

日本だと建物の価値はどんどん下がるので、資産価値というと土地の価値というイメージが強いのだが、中国ではずいぶん違う。この中国の人たちの土地に対する感覚の違いは面白いと思った