ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

2次補正を精査せよ

2009-12-10 12:23:13 | 経済
政府の2次補正の予算額が7.2兆円と決まった。

亀井大臣がゴネて約1000億円の上積みとなったことが騒がれているが問題はそれよりも中身の精査だろう。

新政権は麻生政権時代に作り上げた14兆円の一次補正から約3兆円を無駄だとして削減したのだが、その後で7.2兆円の上積みをしている。削減額よりもはるかに大きい額である。

何兆円ものお金を使うのは容易ではない。しかも、「国のためになる」という条件付きだからますます制約される。アイデアは限られているので、私は1次補正で削減された内容が名前を変えて2/3程度は復活しているのではないかと想像している。

もしそうだとすると、9月から10月にかけて行った一次補正の削減の行動は前政権がだめだったということを見せるためのパフォーマンスという要素が大きいことになる。

麻生政権時代に予定されていた44.1兆円の国債発行は53.5兆円に膨れ上がっている。1次補正を3兆円削減したことを考えると、鳩山政権は12兆円以上の国債発行を上積みしていることになる。

日本は世界で断トツに国の借金が多いにもかかわらずである。これが果たして許されることだろうか?私には日本がどんどん破滅に向かっているように感じられる。

本来はマスコミがこの辺りを追及するべきであるが、マスコミに期待できない日本では野党が頑張るしかないだろう。自分たちが虚仮にされているのだから、自民党が頑張るべきである。

自民党は現在検討しているようだが、まず発表直後にメッセージを出すべきで、動きは鈍いと思う。ここできちんと頑張れないと、野党としての存在感すらなくなってしまうだろう