スニーカー履いて

‘猫’も歩けば・・・今日はどんな出会いが?

台東区・行きつ戻りつ谷中

2008-11-02 | 東京・川崎

谷中=墓地というイメージでしたが、「谷根千」とか呼ばれる
ようになって今や訪れる人が多い人気スポットのようですね。

好天の週末、老若男女を問わず大勢の人が歩いていました。
坂と路地とお寺が多い街を、足の向くままに行きつ戻りつ
2時間ばかり歩いてみました。


まず目についたのは「旧吉田屋酒店」


以前にご紹介した下町風俗資料館の付設展示場ということで
見学は1階店舗部分だけですが、明治~昭和初期頃の形態が
よく残され、道具やポスターなども実際に使われていたもの。









昭和13年創業の「カヤバ珈琲店」



豆大福が美味しい和菓子屋「岡埜栄泉」


ほかにも、レトロな建物がたくさんありましたよ



今どきあまり見かけない工場のような建物もありました。
「旭プロセス製版」



江戸の質屋さんがギャラリーに変身した「スペース小倉屋」
トタン張りになっていますが、珍しい3階建ての大正期の土蔵。



芸大が近いせいか、こうしたギャラリーも多くあります。
ギャラリー巡りも楽しいかもしれませんね!


「朝倉彫塑館」は彫刻家故朝倉文夫氏のアトリエ兼住居

屋上に人? いえ、これも芸術!



谷中といえば、やはりお寺。とてもとてもたくさんあります!

彰義隊の隊士が逃げ込んだという「経王寺」

塀と山門の扉には弾痕が残っています


「観音寺」の何とも風情のある築地塀

スケッチをする人たちがいました



これもお寺?と思ったら、何と「谷中小学校」でした



有名な「夕焼けだんだん」の石段を下りると「谷中ぎんざ」
こじんまりした庶民的なお店がひしめきあって並んでいます


‘ぎんざ’の角にある大正11年創業の「後藤の飴」 
100種以上の飴はすべて天然素材だそうです
行列ができていました


‘ぎんざ’を見下ろす屋根の上の猫 
おとなしいと思ったら置物でした

スゴイ人込みで狭い通路はいっぱい!
のんきに写真を撮っていられない?感じ

よみせ通り角の奥まったところに
TVでブレイクした指人形のお店「笑吉」
注文に応じてモデルそっくりに作ってくださる
そうですが、注文殺到で受けきれないとか。

ショーウィンドウには、みんな笑顔の人形達


ほかにもいろいろ見てたくさん撮ったのですが・・
あぁ、とても載せきれませ~ん!

古きよき時代の名残と最先端のアートが混在している街 谷中。

街のあちこちに案内板があり、店先にイラストマップも置いてあり
揃いの黄色い上着を着たボランティアガイドさんもいらしたりと、
ふらりと訪れる人をも温かく親切に迎えてくれる街のようでした。

上野~谷中と歩いて19,919歩でした。

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国際子ども博物館

2008-11-01 | 東京・川崎

子ども向けに描かれた絵画や雑誌を集めた「童画の世界」と
いう企画展が開かれているというので行ってみました。


上野の森は、私にとってはよく歩いた馴染み深い場所ですが



この国際子ども図書館は知りませんでした。それもその筈、2002年の
オープンだそうで1906年に創建された帝国図書館の建物を再生利用し、
外観も内装も明治時代のルネッサンス様式を取り入れた素敵な建物です。





三階の展示室には、武井武雄・岡本帰一・初山滋・竹久夢二各氏など明治~
昭和初期の代表的な童画家の絵画や雑誌など、400点が展示されていました。
あの東山魁夷画伯も「新吉」という本名で童画を描いていらしたのですね。

( これは展示室入口 )


「子供之友」「コドモノクニ」「キンダーブック」など右書き表紙の
絵本は紙質も悪く色数も多くはないのですが、温かみと夢のある
絵が素晴らしく、描き手の優しさが伝わってくる気がしました。

( ポスターの絵は「せいの順」村山知義画 )




そのあと、周辺を少し散策してみました。

子ども図書館のすぐ近くにあるのは、東京国立博物館黒田記念館。
1928(昭和3)年の建築で岡田信一郎氏の設計。鉄筋コンクリートの
二階建てで、外壁にスクラッチタイルを張ったクラシック風な外観。
黒田清輝画伯の遺作を保管・展示し、一般公開しています。



1890(明治23)年築の旧東京音楽学校奏楽堂は、日本最初の洋式
音楽ホールで国重要文化財。山口半六・久留正道氏設計の木造
建築。滝廉太郎氏も山田耕筰氏もここの舞台に立たれたとか。


滝廉太郎さんの像が見えます




近くにある東叡山寛永寺の根本中堂


屋根には葵の御紋が


除夜の鐘でお馴染みの梵鐘


銀杏の大木の下は落ちたギンナンの実がいっぱい!




ついでに、谷中へも足を伸ばしてみました。
それは次回に

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