日々改善

今日の問題を明日に残さない!問題解決を図って行く様をリアルに描写していきます。経営コンサルの視点で物事を見ていきます。

江戸の仇を長崎で

2010-06-21 | つれづれ
変な議論が巻き起こっています。
一億円以上の報酬開示…。

なぜ必要なのでしょうか?
一億円が高額と感じる人にとってはそうなのかもしれませんが
百億円でも高額だと思わない人にとっては
一億円が十億円でも興味は無いと思われます。

“1億円以上”に翻弄されるニッポン「役員報酬開示」狂騒曲(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース

株式市場の健全な発展の為にという大義名分なのかもしれません。
しかし、議論が幼稚過ぎるように感じます。
誰がいくらもらったかではなく
誰がいくらの利益を出したかが問題であるべきです。

従って、上場企業の経営者は赤字を出したら死刑にする位の気迫ある法律なら納得できますが
庶民感情と比較して高いか低いかの議論をするなど以ての外です。
ましてや自身がその会社の株を持っていて高値掴みをしたから
腹いせでどれだけ役員報酬を貰っているか開示さえてやれというのはあまりにも幼稚です。

江戸の仇を長崎でではありませんが
自身の投資活動は自身で責任を持つべきです。
文句言う位なら株式投資なんかしなさんなって!
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倒産の引き金

2010-06-21 | 危機管理
倒産という言葉が法律用語でない事は以前にもお話ししたと思います。
その倒産には法的整理と私的整理があります。
そのいずれにも共通する倒産の引き金は実はたったひとつです。

倒産の引き金は「支払うべきお金が無くなった時点」です。
即ち、信用を無くし支払うべきお金を調達する事が出来なくなった状態を倒産と言います。

しかし、一般的に言われている倒産の引き金は本当の最後の時点の事を言っています。
私が実感する倒産の引き金は「粉飾決算」です。
したがって、粉飾決算をした時点でその会社は潰れたも同然です。

酷い事を言う…。
そんな風に思われるかもしれませんが
それが事実です。

粉飾決算をすればお金が借りやすくなる。
粉飾決算をすれば入札ランクが上がる。
そんな思いから「安きに流れ」粉飾決算をしてしまうのでしょう。

たった一回のウソをついたがためにその後ずっとウソをつき通さなければならない。
ウソだとわかっていても黒字の決算書を見ると安心する。
そんな一時的な感傷の為に粉飾決算をしてはならないのです。

粉飾決算は実態を分からなくしてしまうとともに
根本的改善策の策定を不能にしてしまいます。

赤字だとお金を貸してくれない=自業自得です
赤字だと入札ランクが下がる=赤字にしたのは誰ですか?
銀行が赤字はダメだと言ってくる=粉飾決算がバレて潰れる会社は山ほどある

粉飾決算を元に戻す事は大変です。
時間を要します。
勇気を要します。
忍耐を要します。

一時的に楽になりたいからといって麻薬に走るドラッガーと同じです。
たった一度が取り返しのつかない事になります。

粉飾決算は倒産の引き金
肝に銘じて頂きたいと思います。
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