ねこやしきさらのおうち

最近は別宅の保管庫になっています
動物たちは相変わらず元気です

おとりとさくらんぼの園

2024年06月23日 | おとり物語
(おとり物語ではなかったのですが、読んでいたウクライナ語の文章を脳内翻訳すると、おとり物語になってしまったので、アップしておきます。)

ウクライナに来たことがある人、ウクライナのことを知っている人はいますか。来たことがあって知っている人はご存じでしょうし、来たことがなく知らない人には想像してほしいのですが、さくらんぼを植えている農家の家があちこちに建っていて、春になるととてもきれいです。一斉に花が咲いて、おとりがさえずるのです。どれぐらいの数のおとりがさえずるのか、数えるのはおそらく不可能でしょう。

あるとき、旅の途中で村で一泊することになりました。そこにはさくらんぼの庭のある、そんな農家の家がありました。私たちが到着したのは夜も遅かったので、すぐに就寝となりました。村は静まり返っていました。日が落ちるとすぐに音は止み、動きもなくなりました。でも、おとりのぺちゃくちゃいう声や高笑いの声や、ついったーで繰り広げられるおとり語録が大音量で鳴り響き、夜明けまで止むことはなかったのです。おとりのせいで、私たちは朝まで眠ることができなかったのでした。朝の光の何と神々しかったことか。

「まあっ、美しいわねえ」「格調高い散文ねえ」「私たちの大活躍ね」「さすがねえ」「おほほほほ」(おとり)
「睡眠にはよくないと思いますけどね。安眠妨害はいやですよぶう」(うさぎ)

多分もとの文章はとても美しいんだと思いますが、どうも脳内変換されてこうなってしまうので。困ったなあ。読みは詩みたいに読まないといけないんだけど、おとりの高笑いで破壊されるような気がする。これ、笑わずに読めるのかな、さらねこは。
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おとりが人間に知恵を授けてやった件 感想

2024年06月12日 | おとり物語
感想はいろいろあるので、エントリーを改めることにしました。

いやー、これは民話とかフォークロアとか言っていますが、アニメでしょ。まさしくうちのおとり全開なのでは。こういうぶっ飛んだ話ってあるんですかね。

もし人間の手から逃れるだけなら、「食べても無駄なものは食べないこと」だけを伝えて、それでうまくだまくらかして飛び去ればいいだけの話です。なのに、その後の2つの言葉をまじで言ってしまい、さらにその後に理解できたかどうか確認に行くというのは、これは動物というより人間的な発想としか思えないです。いや、この人何がしたいんですかね。2つの言葉をまじで言うで止めておけば、まだ動物の知恵とか、自然の摂理とか、高級な言い方ができたと思うんだけど。

しかも、確認に行って、確認と称して今度は嘘をつくわけですよ、このおとりは。すごくしらじらしく。ここでこの人間がお馬鹿だということがわかるわけだけど、それをさらに足蹴にするように、高笑いをして去っていくわけで。このおとり、何者なの?ってことになりませんかね。

だから、この話で得られる教訓というのは、人間は馬鹿であるというのはわかるんだけど、それに加えてというより、それ以上に、おとりの全能感ぶりが際立ってしまっているので、要は「おとりに近づいてはいけません」ってことになるのかなと思ったりもします。いやー、こんなのがいたら、たまったもんじゃないなー。そんなんだったら、お馬鹿のままでいいんじゃないのって、私は思っちゃったりしたんだけどね。

もしかすると彼の地では、人間の上を行くような存在というものが動物に姿を変えて存在しているというもともとの設定があるのかもしれない。そうでもない限り、こんな話が民話として残っているわけないから。だとしたら、まさにおとりちっくなことだ。
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おとりが人間に知恵を授けてやった件

2024年06月07日 | おとり物語
さらねこがここのところウクライナ語をやっているのは前にお話ししましたが、今日はその教材に出てきた民話を訳してみようと思います。訳というか、どう見てもおとり民話なので、おとり調でやってみます。

ある男がおとりをとらまえて食べようとしました。おとりはその男に言いました。

「そこな人間、私を食べても腹の足しにもならなくってよ。それより、私を放してくれたら、超役に立つ3つの知恵を授けてあげてもよくってよ」

男はそれもありかと思って、おとりを放すことにしました。おとりはこう言いました。

「食べても無駄なものは食べないこと。失くしてしまったものを悔やまないこと。あり得ないものを信じないこと」

これを聞いて、男はおとりを放してやりました。

さて、おとりはこの人間がほんとうにおとりのありがたいお言葉を理解したかどうか、試してみることにしました。そして、再び男のところに飛んで行きました。

「お前は馬鹿なことをしたわねえ、私を放してしまうなんて。私はお宝を持っているのよ。拳ぐらい大きい真珠よ。それを手に入れたら、お前は大金持ちになれるわ。知っていたら放さなかったわよねえ」

これを聞いて男は後悔し、おとりに戻ってきてくれるように頼みました。おとりは言いました。

「まあっ、結局お前は何にもわかってなかったってことね。失くしてしまったものを悔やんで、あり得ないものを信じていてよ。見なさい、私はこんなに小さいのよ。一体どこにそんな大きな真珠を持っているっていうの。馬鹿ねえ。おほほほほほほ」

そして、飛んで行ってしまいました。

感想:
「まあっ、いいお話ねえ」「すばらしいわねえ」「おとりは賢いわねえ」「人間はだめねえ」「おほほほほ」(おとり)
「うっ、うううっ、感動的なお話ですねえ。さすがかすが様ですねえ」(うさぎ)[いや、これはみやびちゃんじゃないと思うけど:さらねこ]
「(ぴかぴかぴかぴかぴかぴか)」(おぼん)[うれしいのかなあ:さらねこ]
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ここのところは

2024年05月15日 | アニメ&漫画&ドラマ
まあ、3月に本を出してからというもの、というか、3月がようやく過ぎて行ってからは、頭なり身体なりを休める方向で行っている。やっぱなー、公費でやるのはなかなかの負担だったよ。ロシアの今の状況を考えると、基本的に合わないと思う。ウクライナは言わずもがなで。

それで、4月からは好きなことをやっている。3月に楽器を作ってみたのでそれを調整したり、弾いたり。あと、ウクライナ語をやり始めたし。賞味期限がとっくに切れた人間が今更始めるかってことなんだけど、ロシア語からの援用が聞くので、そこまで厳しくはない。発音はちょっとくるものがあるけど、こればっかりはそれこそ時間だろうね。賞味期限内だったら1か月もかからずに覚えられたんだろうけど、それは今は物理的に無理なんで。焦ってはダメな点だわな。

それでもまだぼちぼち報告書だの発表だのが降ってきているので、どうも全力で取り組めないんだよね。早くそういうの終わらせて、がっと語学にのめり込みたいところなんだけど。というのが近況。
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相棒感想

2024年03月14日 | アニメ&漫画&ドラマ

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